P.A.WORKSの「お仕事シリーズ」最新作となる劇場版オリジナルアニメ『駒田蒸留所へようこそ』(11月10日公開)より、メインビジュアル、主人公・駒田琉生を演じる早見沙織が歌う主題歌「Dear my future」が流れる本予告が到着。併せて、追加キャラクターとそのボイスキャストが発表され、中村悠一らの出演が明らかとなった。



【動画】早見沙織が歌う主題歌「Dear my future」がお披露目! 映画『駒田蒸留所へようこそ』予告篇

 本作は、『花咲くいろは』『SHIROBAKO』『サクラクエスト』『白い砂のアクアトープ』など、「働くこと」をテーマに、日々奮闘するキャラクターを描いてきた、P.A.WORKSによる「お仕事シリーズ」の最新作。

 舞台は、世界でも人気のジャパニーズウイスキーの蒸留所。先代である父亡きあと、実家の「駒田蒸留所」を継いだ若き女性社長・駒田琉生(こまだ・るい)が、経営難の蒸留所の立て直しとともに、バラバラになった家族と、災害の影響で製造できなくなった「家族の絆」とも呼べる幻のウイスキーの復活を目指す姿を描く。「アヌシー国際アニメーション映画祭 コントルシャン部門」や「第36回東京国際映画祭 アニメーション部門」への正式出品を果たす、国内外でも注目を集めるアニメーション映画だ。

 琉生役を早見沙織が演じ、駒田蒸留所の取材に訪れる夢もやる気もないニュースサイトの新米記者・高橋光太郎役を小野賢章が担当。そのほか、内田真礼(河端朋子役)、細谷佳正(安元広志役)が出演する。

 このたび、本作のメインビジュアルが公開。物語の舞台となる、駒田蒸留所の貯蔵庫をバックに、経営難の蒸留所の建て直しに奮起する駒田琉生と、蒸留所の取材に訪れるニュース記者の高橋光太郎をはじめ、琉生の家族や、光太郎の上司・安元など、2人と深くかかわるキャラクター達が集うビジュアルとなっている。

 さらに、早見が演じる駒田琉生が歌う主題歌「Dear my future」を初お披露目した本予告も公開。蒸留所の若き社長で気鋭のブレンダーとして注目される琉生と、やることが見い出せず職を転々としてきた光太郎。境遇もモチベーションも対照的な2人が時に衝突しながらも、幻のウイスキー“KOMA”の復活にたどり着こうとする姿が情感豊かに描かれている。

 早見は、主題歌「Dear my future」について「作品のラストに流れる、とても大事な楽曲なので、ドキドキしながら収録に臨ませていただきました。
この楽曲は琉生として歌わせていただきましたが、まずはパッと聴いて届きやすい歌い方や表現方法を心がけました。その上で、歌の根底にある“琉生の思い”も常に意識しながら歌っております」とコメント。

 また、琉生と光太郎を取り巻く追加キャラクターとそのボイスキャストも発表。琉生の父親で、駒田蒸留所の先代社長・駒田滉役に堀内賢雄。滉は経営難に陥った会社を立て直そうと奔走するが、無理がたたって過労死してしまう。琉生の母親で駒田蒸留所の経理担当・駒田澪緒役に井上喜久子。澪緒は亡き夫と琉生を重ねてしまうこともあり、琉生には無理をしないでほしいと思っている。

 琉生の兄・駒田圭役に中村悠一。圭は駒田蒸留所の次期社長と目されていたが、経営方針の違いで退職。いまは桜盛酒造に勤めている。無愛想な駒田蒸留所の職員・東海林努役に辻親八。東海林は一番の古株で駒田家ともつき合いが長く、琉生のことも幼い頃から知っている。
光太郎の友人・斉藤祐介役には鈴村健一。高校時代に光太郎とバンドを組んでいた祐介は、現在大手レコードメーカーで人気バンドのプロデューサーをしている。

 さらに今回、作中で光太郎が勤めるニュースサイト「ニュースバリュージャパン」を、映画の公式サイト内でオープン。同サイトでは今後、ウイスキーに関する情報を中心に紹介していく。

 映画『駒田蒸留所へようこそ』は11月10日より全国公開。

 追加キャラクターのボイスキャストコメント全文は以下の通り。

<コメント全文>

■堀内賢雄(駒田滉役)

 タイトルを聞いた時、私の大好きなウイスキーにまつわる作品かなと期待しながら台本を読み、ストーリーに完全にはまってしまいました。幻のウイスキー復活までの葛藤、バラバラになった家族が一つになった時、それは! 物作りは愛情が紡ぐ。セリフは少ないけれど、亡くなった父親として、愛情込めて演じてみました。皆様楽しんで下さい。

■井上喜久子(駒田澪緒役)

 澪緒は家族経営の蒸留所に暮らす母で、静かに大きな愛情を持ち続けているような女性です。この作品にはお酒づくりの難しさや奥深さ、そして面白さが沢山描かれています。
この映画を観たら、これから飲むウイスキーがより味わい深く美味しく感じられると思います♪ ぜひ楽しんでご覧ください!

■中村悠一(駒田圭役)

 自分はお酒を体質的に飲めず、その分野での喜びと言いますか達成感も分からない者ではありますが、本作の台本を拝見した時にその思いを胸中に留めることができませんでした。シナリオの完成度に心惹かれ、かつ映像と組み合わせた時の演出やアニメーションに感動したということは、この映画は「お酒の映画」を越え、人間ドラマとして素晴らしく完成度の高いものだと感じます。ウイスキーに興味のある方も無い方も、是非ご覧頂けますと幸いです。

■辻親八(東海林努役)

 我々の仕事は情熱が大事です。山あり谷ありの仕事だと思います。主人公の琉生が幻のウイスキーを復活させようとする様子は、我々が観ていただける皆様に、感じ入っていただくために汗をかくことと重なりました。もちろん仕事のあとはウイスキーを呑みました(笑)。

■鈴村健一(斉藤祐介役)

 若い頃、がむしゃらだったり、社会に対して冷めてみたり、いろんな想いを持って「職業」と向きあった覚えがあります。この作品は改めて「働くとは自分と向きあうこと」と教えてくれました。凄い作品です。できるだけ沢山の人にご覧頂きたいです。

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