◆陸上 セイコーゴールデングランプリ(17日、東京・MUFG国立)

 男子100メートル決勝が行われ、飯塚翔太(ミズノ)が10秒19で5位。日本勢最高位の4位、桐生祥秀(日本生命)の10秒15に続き「意外と(タイムが)よかった。

(10秒)1台は出さないと、と思っていたので。うれしかった」と表情を緩ませた。

 1レーンから出た飯塚は、スタートから粘りのある走りを披露。この大会、100Mには初出場と明かした34歳は「もう、最高でした。楽しかったです。めっちゃ」と笑った。200Mのスペシャリストだが、100Mも「全力の中だから、細かい動きの難しさがある。今日は、それも含めてすごく楽しみました」とした。

 6月で35歳になるベテラン。6年ぶりという10秒1台の好タイムの要因は「やっぱり、技術ですね」と言う。「今までだと、最初から(足を)回したり、走らなくて(身体が)浮いちゃったりしていたけど、スタートからしっかり地面を踏んで、大きく走って、20M以後から回転数を上げていくという流れが、うまくできている。全体の流れをしっかり作れるようになってきた」。

そして「歩数も、2歩くらい少なくなっているので。それもうまくいっている証拠」とうなずいた。

 年齢を重ねることで「身体がしんどくなったり、すぐどこかに違和感が出ちゃう」と変化も感じるが、積み重ねから得るものもある。「(技術は)コントロールできるようになってきた。再現性とか。走る技術は、圧倒的に年々、やっぱりあがって来ているので。本調子でなくても、ある程度走れたりもする」。走る楽しさを身体中からあふれさせる飯塚は「ここを改善したいとか、もうキリがないので。それが楽しいです。完璧なレースをするのは難しい。今までやってきた引き出しをいろいろ掘り返したり、これが今いいんじゃないかとか、そういうことをやっているとモチベーションが下がるタイミングがないと言うか。そんな時間もない」とキッパリだ。

 この日、納得のレースにも「やっぱり、1歩目の引き込みがない。ヨーイドンの1歩目をべた足着いちゃうと、次の足が出にくい」。身振り手振りでレースの反省をしながら「しっかり内側に引き込むとか。あとは全体にも、中盤で間が出てしまう。100の素早いを、スタートからやっていかないと。やっぱり、最初の遅れが大きい。全体的に、回転数を上げていきたい」と、次戦を見据えていた。

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