10月28日に54歳でこの世を去った、人気ドラマ『フレンズ』のチャンドラー役で知られるマシュー・ペリーさんの死因が発表された。麻酔薬ケタミンの急性作用が原因で亡くなったことがわかった。



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 マシューさんは10月28日にロサンゼルスの自宅のジャグジーで溺れているとろを発見され、午後4時頃、駆け付けた救急により死亡が確認された。事件性やドラッグの使用は見受けられないとされていたが、Varietyによると、この度ロサンゼルス郡検視官事務所の毒性学報告書が明らかになり、ケタミンの急性作用が死因と特定されたそうだ。

 溺水や虚血性心疾患、オピオイド依存症の治療に使われるブプレノルフィンの影響も死亡の一因になったとしている。ケタミンの具体的な摂取方法は明らかになっていないが、検視官事務所では事故死と結論づけた。

 マシューさんは亡くなる前、不安やうつの治療のため、ケタミンを適量摂取する治療を行っていたようだ。毒性学報告書には、「遺体の血液検体から高濃度のケタミンが検出された」とあり、心血管系の過剰刺激と呼吸抑制障害が、直接の死因だとしている。


 彼は以前からアルコールやドラッグとの闘いを公表しており、2022年11月には回顧録『Friends,Lovers and the Big Terrible Thing(原題)』を出版し、薬物との壮絶な闘いについて赤裸々に記していた。

 『フレンズ』で共演したジェニファー・アニストンはVarietyのインタビューで、「まさにあの朝、彼とメッセージのやり取りをしていました。いつもの愉快なマッティでした。彼は痛みに苦しんでなどいませんでした。ハッピーそうでした」と告白。

 「彼が健康だったことを知って欲しい。
彼には目標があって、賢明に仕事をしていました。本当に大きなことをしていたんです。彼がいなくてさみしいです。私たちみんなそうです。彼は思いっきり笑わせてくれる人でした」と言及。彼が望んだように良い人生を送り、人々を助けた人として、記憶に残してほしいと述べていた。