ビートルズ来日60周年を記念して7月4日より公開される、第81回ヴェネチア国際映画祭正式出品作『ビートルズがいた夏』より、“ビートルマニア”がニューヨークの街を埋め尽くし熱狂する、日本版予告編が解禁された。
【動画】ニューヨークがビートルマニアに埋め尽くされる!『ビートルズがいた夏』日本版予告
ポール・マッカートニーが「未来のノスタルジア」と呼ぶビートルズの小さな名曲「Things We Said Today(今日の誓い)」をタイトルに冠した本作は、ルーマニアの巨匠監督アンドレイ・ウジカが、処刑された独裁者を描いた彼の記念碑的作品『ニコラエ・チャウシェスクの自伝』以来となる長編作品として、10年以上の歳月をかけ作り上げた新たな都市交響詩。
日本版予告編は、1965年8月15日、シェイ・スタジアムでいよいよビートルズのコンサートが開催される日に、友人たちと車で出かける女の子たちの「今日はビートルズの日!」と期待に満ちた声が響くシーンから始まる。ニューヨークの象徴でもある自由の女神、賑わう夏のビーチでは、家族が楽し気に写真を撮っている。庭で遊ぶ子供たち、サングラスを掛けた女性が歩くニューヨークの映像に、この街で初めてビートルズの曲を流した人気DJの声が重なる。
このDJは、ニューヨーク・タイムズ紙、ル・モンド紙などにイラストを提供するフランスのアーティスト、ヤン・ケビの描く主人公ジェフリーの父親。彼の「気温は20度を超えた」という爽やかな声が流れる夏の午後。そしてタイトルロゴのあと、1965年8月13日、ビートルズがTWA機のタラップから、ニューヨークに降り立つ姿を映す。街は、彼らを一目見ようとするビートルマニアであふれている。
続いて「作家になろうとする17歳の少年と、蝶の化身のような少女が出会った」様子として、アニメーションで、本作の主人公ジェフリーが海辺で少女を描く姿が映し出される。同時にスタジアムの脇で開催されている万博では、アミューズメントを楽しむ人々が見られ、アメリカという国の力が誇示される。
しかし次のシーンでは、そんな平和な風景とは対照的な、西海岸で起きた暴動の様子が。「お前の悲しみを俺は知ってる」とストリートで歌う人、遊ぶ子供たち、音楽と共に踊る人々。
その後映像は、シェイ・スタジアムの満席の観客席に。カメラのフラッシュが光る中に、ジェフリーがいる。「蝶の夢をみる」という女の子の「髪がなびいて、ゆっくりと大きな蝶になる」様子、そして空高く舞い上がる姿をヤン・ケビのアニメーションで描きながら、「そしてきっと“さよなら”だった」というキーフレーズも浮かび上がり、誰もが体験したであろう17歳の男の子の“あの夏の週末”を想起させる。
使用されている楽曲は、ビートルズがカバーして一層有名になったチャック・ベリーの「ロール・オーバー・ベートーヴェン」、そして公民権運動にも積極的に関わり、1964年33歳で亡くなったサム・クックの「キューピッド」。そしてエンディングには、キング・カーティスの独特のサックスが響く。
映画『ビートルズがいた夏』は、7月4日より全国順次公開。
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