懐かしのアドベンチャー映画『グーニーズ』が『金曜ロードショー』(日本テレビ系)で放送される。名匠スティーヴン・スピルバーグの原案を元に、「ホーム・アローン」や「ハリー・ポッター」シリーズのクリス・コロンバスが脚本を手掛けた本作は、伝説の大海賊が残した地図を頼りに、少年少女がお宝さがしの大冒険に繰り出す。

ちょっぴり下品なジョークや、ほのかなロマンスもたまらない、大人から子どもまで世代を越えて夢中になれる痛快な一作だ。公開はなんと1985年なので、生意気な「グーニーズ」のメンバーも今や立派なオトナに成長してるハズ…。メインキャスト達のその後を確認してみよう。

【写真】『グーニーズ』子役たち、昔と今を写真で見比べ!

■ショーン・アスティン(マイキー役)

 本作の主役、マイキーことマイケル・ウォルシュを演じるのは、『ロード・オブ・ザ・リング』3部作で主人公フロドのお供をするサム役を演じたショーン・アスティン。本作に出演したのち、ティーン時代に『ローズ家の戦争』や『メンフィス・ベル』などに出演。浮き沈みはあるものの、その後も映画やテレビドラマに出演を続け、近年はNetflixの大ヒットドラマ『ストレンジャー・シングス』のシーズン2に、ウィノナ・ライダー演じるジョイスの恋人役で出演したほか、ドウェイン・ジョンソンの伝記コメディ『Young Rock(原題)』や『ペリー・メイスン』のシーズン2などに出演。

 スクリーンの外では、92年に結婚した妻との間に子ども3人。また昨年9月には、大規模なストライキを決行したことで注目を集めた全米映画俳優組合(SAG‐AFTRA)の会長に就任。オスカー俳優の母パティ・デュークも同じ役職を務めたことがあり、親子二代で、およそ16万人の組合員の権利を守る活動を行っている。

■コリー・フェルドマン(マウス役)

 スペイン語を操る、おマセで口の達者な悪ガキ、マウスことクラーク・デヴリュー。演じるのは、『スタンド・バイ・ミー』でもおなじみのコリー・フェルドマンだ。彼は『13日の金曜日・完結編』や『グレムリン』、『メイフィールドの怪人たち』など当時のヒット作に次々出演し、人気子役スターの座を手にしたものの、90年代になるとドラッグに溺れ、それに伴いキャリアも低迷。
以後は紆余曲折を経て、リアリティー番組やインディペンデント作品などに出演。2025年には『ダンシング・ウィズ・ザ・スターズ』に出場した。

 その陰で、子役仲間で親友だった故コリー・ハイムさんと共に、ティーンの頃に業界の男性から性的虐待を受けたことを告発し、2020年にはこれを題材にドキュメンタリー『My Truth:The Rape of 2 Coreys(原題)』を発表するなどした。プライベートでは、元妻との間に息子が一人。最近はミュージシャンで公私にわたるパートナーのエイドリアン・スカイとイベントに参加するなどしていたが、破局のうわさも。

■キー・ホイ・クァン(データ役)

 自作のメカを操る発明好きな中国系の少年、データことリッキー・ワン。演じるのは、本作の前年に公開された『インディ・ジョーンズ 魔宮の伝説』でブレイクしたキー・ホイ・クァン。当時ジョナサン・キー・クァン名義で活動していた彼は、本作の後いくつかの作品に出演したものの仕事が続かず。それでも、スタントコーディネーターとして『ザ・ワン』や『X‐MEN』に携わるなど、裏方として映画に関わってきた。Netflixの映画『オハナ』を足掛かりに表舞台に復帰し、2020年公開の『エブリシング・エブリウェア・オール・アット・ワンス』で、アカデミー賞助演男優賞を獲得。アジア系俳優として、1985年のハイン・S・ニョール(『キリング・フィールド』)以来、38年ぶりとなる快挙を成し遂げた。

 その後も、ドラマ『ロキ』のシーズン2や主演映画『LOVE HURTS/ラブ・ハーツ』に出演するなど活躍。
2025年にはロサンゼルスのTCLチャイニーズ・シアターに手形と足形を刻み、『グーニーズ』のコロンバス監督やキャストがセレモニーに駆け付けた。

■ジェフ・コーエン(チャンク役)

 食いしん坊でドジだけど、人から好かれる少年チャンク。ほっこりした空気とともに、波乱を運び込むキャラクターだ。演じるジェフ・コーエンは、マイケル・J・フォックス主演の『ファミリータイズ』など、テレビを中心にいくつかの作品に出演した後、1991年を最後に演技の仕事を引退。

 その後ロースクールに入学し、ロサンゼルスに自身の事務所を構える芸能関係専門の弁護士に。老舗業界誌Varietyが選出する「力のある弁護士2021年」に選ばれたほか、キーの『エブエブ』出演時には契約を担当。オスカーのスピーチでは「『グーニーズ』以来の生涯の友ジェフ・コーエンに感謝します」と、ファンの胸を熱くするメッセージを贈った。

マイキー兄は激シブのイケオジに!

■ジョシュ・ブローリン(ブランド役)

 マイキーの兄で、悪ガキたちのお目付け役。面倒見の良いブランドことブランドン・ウォルシュを演じたのは、『アベンジャーズ』シリーズの悪役サノスで知られるジョシュ・ブローリン。撮影当時の彼は17歳で、今やすっかりシブいイケオジのジョシュと、にわかには同人物だと分からない。

 本作の後は、アカデミー賞常連のコーエン兄弟監督作に多数出演するなど活躍。ガス・ヴァン・サント監督の『ミルク』では、アカデミー賞助演男優賞にノミネートされた。
デッドプール』や『ボーダーライン』、『DUNE/デューン 砂の惑星』などヒットシリーズに出演するほか、昨年はスマッシュヒットしたホラー映画『WEAPONS/ウェポンズ』や、ライアン・ジョンソン監督の『ナイブズ・アウト:ウェイク・アップ・デッドマン』などに出演。プライベートでは、前妻との間に成人した子どもが2人、2016年に結婚した20歳年下の妻との間にも、女の子が二人誕生している。

■ケリー・グリーン(アンディ役)

 ブランドンが思いを寄せる、本作のマドンナ的存在、アンディことアンドレア・カーマイケル。演じるケリー・グリーンは、80年代に『ルーカスの初恋メモリー』や『ハートビートで追いかけて』など、青春映画で活躍。学業に専念するため一時女優業を中断したのち、テレビシリーズ『ER緊急救命室』や『LAW & ORDER:性犯罪特捜班』に出演し、1999年には『Bellyfruit(原題)』で監督・脚本・製作を務めるなど、多才ぶりを発揮している。

 2012年を最後に映像の仕事からは遠ざかっているようだが、コロナ禍に行われたキャスト再結集のチャリティイベントに参加したほか、キーの手形セレモニーにも駆け付けた。

■マーサ・プリンプトン(ステフ役)

 アンディの友達で、シニカルなステフことステファニー・スタインブレンナーを演じたのは、マーサ・プリンプトン。80年代にティーン女優として活躍。『モスキート・コースト』や『旅立ちの時』で共演したリヴァー・フェニックスと、プライベートでも恋人同士だったことでも知られる。

 90年代以降もテレビドラマや映画に出演を重ね、これまでエミー賞に3度ノミネート、『グッドワイフ』で見事ゲスト女優賞を獲得した。『アナと雪の女王2』では、ノーサルドラ一族のリーダー、イエレナの声を務めており、この後は、Netflixがフローレンス・ピュー主演でドラマ化する『エデンの東』にも出演が決まっている。

★40年ぶりの続編が正式発表!

 長く人々に愛されてきた本作は、昨年2月、ついに続編の製作が正式に発表された。
40年超ぶりとなる新作では、スピルバーグとコロンバスが、プロデューサーとして復帰する予定。昨年8月には、脚本を手掛けるポッツィ・ポンチローリがヴェネツィア国際映画祭のパネルディスカッションにて、執筆が順調に進んでいることを公表し、続編の必要性を問う声があるのは知っているとしたうえで、「私はオリジナル作品の大ファンです。歴代で一番好きな作品です。『グーニーズ』をリメイクするなんて考えられない。私にとってあの物語は決して終わらない。だからこそ、大ファンとしてこの作品を観たいのです」と語っている。キャストの発表はこれからだが、ポンチローリの言葉を信じ、胸を膨らませて待ちたいところ。(文:寺井多恵)

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