マーティン・フリーマン&リチャード・アーミティッジが演じるキャラクターはこちら
「この作品は、トールキンさん(原作者)が書いた原作があって、それが全ての原点。だから、そこから逸脱することを僕らがやるのは間違いだよね」と語ったフリーマン。「ピーター・ジャクソン監督が原作を書いたわけでもないしね(笑)」とお茶目な発言も。「もちろん、脚本はトールキンさんが書いたわけではない。原作が生まれたのは1930年代で、今は2012年。当時のことを全て演じることはできないけど、何をするにしてもこの映画を観てくれた人が、信じられるものにしないといけない。もし、それが違ってしまっていたら、観る意味が無くなってしまうからね」と、不朽のロングセラー小説「ホビットの冒険」への取り組み方を語る。
一方、アーミティッジは「僕は、自分の役が文学上の人物であることがとても嬉しいんだ」とコメント。なぜなら「もし、自分がどうしていいかわからなくなった時、必ず参考にできるものがあるだろ?それがあることが、僕にとってはとても嬉しいことなんだよ」とのこと。
フリーマン演じるビルボ・バギンズは、自分の家(=ホビット庄)を愛してやまない平和好きな面と、外の世界に憧れる冒険好きな面を持ち合わせる魅力的なキャラクターだ。その冒険心をガンダルフ(イアン・マッケラン)に刺激され、13人のドワーフ達と危険な旅に出る。
「重たい衣装を着て、重いブーツを履いて、ベルトにも重しを付けた状態で動く練習、そして走る、それを6週間やったよ。あとは、言葉を話さず、サインだけで意志疎通を図る訓練とかね」。
劇中に、ガンダルフが語る“人間の勇気は人を救うことで試される”という印象的なセリフがあるが、フリーマンやアーミティッジは、本作の撮影中に勇気を試されたと感じる出来事などはあったのだろうか。
「第2部のことだから、あまり言えないんだけど(笑)。
新たなる冒険の旅が始まる「ホビットの冒険」3部作。知られざる指輪の歴史が今、幕を開ける。(取材・文・写真:鈴木沙織)
「ホビット 思いがけない冒険」は、2012年12月14日(金)丸の内ピカデリー他全国ロードショー