俳優の佐藤二朗が主演する映画『さがす』より、追加キャストとして俳優の伊東蒼、清水尋也、森田望智の出演が発表された。
【写真】片山慎三監督、長編映画デビュー作『岬の兄妹』フォトギャラリー
本作は、長編映画監督デビュー作『岬の兄妹』でポン・ジュノ監督、山下敦弘監督、香川照之など各界からの激賞を受けた片山慎三監督が放つ衝撃作。
「お父ちゃんな、指名手配中の連続殺人犯見たんや。捕まえたら300万もらえるで」そう告げた翌朝に、娘をひとり残して姿を消した父親と、孤独と不安を押し殺しながら父の行方を探す娘の姿が描かれる。主演の佐藤がユーモラスなイメージを封印し、突然姿を消した父・原田智を演じる。
智を探す娘・原田楓役として、映画『湯を沸かすほどの熱い愛』で2016年度の国内映画賞レースを席巻、『島々清しゃ』で主演を務めた気鋭の女優・伊東が出演する。伊東は、「楓と私の境目がわからなくなるくらい、思い切って、がむしゃらに頑張りました」とコメント。
映画『東京リベンジャーズ』、NHK連続テレビ小説『おかえりモネ』など話題作の出演が絶えず、“カメレオン俳優”とも評される清水が演じるのは、指名手配中の連続殺人犯・山内照巳。清水は、「現場では監督と日々ディスカッションを重ね、不穏で底の見えない山内の空気感を丁寧に作り上げました」と明かしている。
ドラマ『全裸監督』(Netflix)のヒロイン役で脚光を浴び、現在は『おかえりモネ』で清水と共演中の森田が演じるのは、連続殺人犯と関わりをもつ女性・ムクドリ役。森田は、「片山監督の丹念で奇抜な演出は、役の着地点がどんどん変化していくので、想像を超える発見があり、とても楽しかったです」と語っている。
映画『さがす』は2022年全国公開。 今回発表された追加キャストのコメント全文は以下の通り。
■伊東蒼(原田楓役)
初めて台本を読んだとき、難しそうだけどこの役をやりたい、この機会を逃したくないと思いました。撮影中、片山監督が「もう一回、もう一回」と何度も同じシーンを繰り返されるので、はじめは不安が大きかったのですが、楓と私の境目がわからなくなるくらい、思い切って、がむしゃらに頑張りました。楓の抱える悲しみや不安がどのように変化していくのか、是非劇場でご覧頂きたいと思います!
■清水尋也(山内照巳役)
山内照巳役を演じさせて頂きました清水尋也です。片山監督・佐藤二朗さんをはじめとした素晴らしいキャスト・スタッフの方々と共にこの作品に参加できた事、光栄に思います。台本を読ませて頂いた時、ページを捲る手が止まらなかったと共に、山内という印象的なキャラクターを演じる事への不安と興奮が入り混じった気持ちを抱きました。また、現場では監督と日々ディスカッションを重ね、不穏で底の見えない山内の空気感を丁寧に作り上げました。
■森田望智(ムクドリ役)
初めて脚本を読んだ時、これはすごい話だと衝撃を受けました。粛々と不穏な空気が漂う中に、見過ごせない何かを感じました。それが何か知りたくて、私が演じるムクドリさんと共に撮影期間を過ごした気がします。