会場では、マンガ、アニメはもちろんのこと、アイドルファン同人誌、コスプレ服、手作りアクセサリー、などなど、さまざまな分野で既存の「商品」に飽きたりず、マイナーなジャンルや作品を愛好する「同人」たちが、自作を発表、頒布する。
いわば、サブカルチャー界の一大主要イベントとも言えるが、「所詮、マイナー」と侮るなかれ。「コミケ」は、モーターショーなど企業主催のものを除くと日本最大規模の室内イベントであり、オタク文化の市民権獲得などに伴い回を追うごとに拡大の一途を辿っているのだ。毎年8月、12月に東京ビックサイトを借り切って行われる通称「夏コミ」「冬コミ」は、来場者が会場周辺に溢れかえり、一種の風物詩ともなっている。ちなみに、2007年夏に行われた「コミックマーケット72」では、東京ビックサイトを3日間借り切り、一般来場者は延べ55万人にものぼった。
「コミックマーケット」ではこうした定期開催分に加え、特定のテーマのもとで開催する「コミケットスペシャル」と呼ばれるイベントも過去4回行われてきた。2005年に30周年を記念して設営から撤収をすべて一日で行った「24耐(!?)コミケットスペシャル」がその代表格であり、近年では5年に1回の頻度で開催されている。
この「コミケットスペシャル」の第5回の開催が2010年3月に決定した。今回のテーマは、「まちおこし」。コミックマーケット準備会が、昨年9月から開催誘致団体を公募したところ、北海道・東北・関東・東海・北陸・関西・中国・四国・九州の各地域から21団体がエントリー、そのうち20団体から正式な応募があったという。その中から、総参加者、近隣の宿泊者数など規模的なものを含め、準備会がさまざまな条件で選考した結果、開催地は、茨城県水戸市に決定。誘致団体「みとコミケットスペシャル5誘致委員会」での地元の調整が行われ、このたび、正式に発表された。
「コミケでまちおこし」を合言葉に行われる今回のイベント。開催地となった水戸市は、この言葉どおり、「コミケ」を地域の活性化へと結び付けることができるだろうか。成功を占うひとつの基準は「地の利」。定期開催の「コミケ」の参加者・入場者の6割が首都圏からと言われており、実際に2000年に沖縄で行われた「コミケットスペシャル」は、動員数が大幅に少なかった。その点において、水戸市は、首都圏からもさほど遠くなく、成功の条件を満たしているとも言えるだろう。
問題は、訪れた来場者たちを、いかにして、長期的なものも含め、地元での消費に結び付けていくかである。「コミケ」に来場する人々は、きわめて明確な「目的」を持っている。そのため、盛り上がりが、会場内のみに限定されてしまう危惧があるのではないだろうか。地元の特産品や観光スポットを単純に紹介するといった既存の方法論では、彼らの購買、消費行動の琴線に触れることはできないように思われる。誘致団体を中心とした水戸市側のマーケティング能力、発想力などが問われると言ってもいいだろう。
「コミケットスペシャル5」の専用サイトは、近日オープン予定。
(梅村 千恵)
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