イノテック(9880)、「増配」を発表して、配当利回り 3.74％に！ 年間配当額は5年で3.5倍に増加、2021年 2021年3月期は前期比10円増の｢1株あたり50円｣に！

　イノテックは、2021年3月期の予想配当を修正し、中間配当（9月・権利確定済み）が「20円」、期末配当（3月）が「30円」、合計の年間配当額は「1株あたり50円」とすると発表した。

　年間配当額の前回予想は「1株あたり40円」だったので、前回予想より「10円」の増配となる。今回の増配発表により、イノテックの配当利回り（予想）は2.99％⇒3.74%にアップした。

　また、イノテックの2020年3月期の配当は「1株あたり40円」だったので、前期比でも「10円」の増配となる見込み。
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　イノテックは今回、増配とともに業績予想の修正も発表しており、2021年3月期は前回予想比で「増収・増益」の業績予想となっている。修正後の業績予想を受けて、「業績予想および財政状態、目標とする配当性向（50％程度）などを総合的に勘案」した結果、イノテックは今回の「増配」を決定したとのこと。ちなみに、増配が発表されたのは2021年3月に権利が確定する期末配当であり、イノテックの期末配当の「権利確定日」は2021年3月31日、「権利付き最終日」は2021年3月29日となっている。
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　なお、増配や業績予想の修正などが発表されたことを受けて、イノテックの株価はSBI証券の夜間取引（PTS取引）で一時、発表当日（2021年3月18日）の終値1334円より181円も高い1515円（＋13.57％）を記録しており、明日以降の株式市場でも注目を集めることになりそうだ。
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　イノテックは、2017年3月期以降、増配傾向が継続しており、2021年3月期の配当予想「1株あたり50円」が予想通りに実施されれば、2年ぶりの前期比「増配」となる見通しだ。
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　また、イノテックの配当額の伸び具合にも注目しておきたい。増配傾向が始まる直前の2016年3月期から2021年3月期までの5年間で、イノテックの年間配当額は「1株あたり14円」から「1株あたり50円」まで3.5倍に増加している。
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　配当が増えているということは業績が好調な証拠でもある。

■イノテック（9880）の株価チャート／月足・10年

　イノテックの2021年3月18日時点の株価（終値）は1334円なので、配当利回り（予想）は以下のようになる。

【※イノテックの配当利回り】
株価：1334円
年間配当額：中間20円＋期末30円＝50円
配当利回り：50円÷1334円×100＝3.74％

　イノテックの配当利回りは3.74％。2021年2月の東証1部の平均利回りは1.89％（配当実施企業のみ）なので、イノテックの配当利回りは「高め」と言える。なお、イノテックは株主優待を実施していない。
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　イノテックは、半導体や自動車、産業機器などの製造プロセスをトータルに支援している会社。半導体設計用ソフトウェアの販売が主力。2021年3月期（通期）の連結業績予想は、売上高4.2％増、営業利益7.7％増、経常利益16.0％増、親会社株主に帰属する当期純利益15.5％増と堅調（すべて前期比）。
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