ジーンズからチラッとパンツが見え、ゴムのところにCalvin Kleinの文字が入った80年代後半に大ヒットした下着の広告があるが、それとはまた違った着こなし。
私などから見たら「歩きにくいだろうな~」くらいのものなのだが、大きなお世話で「何かあったら走れずに転ぶか、ズボンが脱げちゃう」と心配さえしてしまう。
それが最近の若者のファッションと割り切れずに、とうとう新しい法令を出してしまったのがシカゴ郊外のリンウッド市。公共の場でズボンから3インチ(7.6cm)以上下着が見えていたら25ドル(約2,500円)という厳しい罰金刑が施行されることになった。
大手販売店やビジネスをオープンしたい事業などがあっても、若者がだらしない服装で街を歩いているのを見たら引いてしまう。経済開発計画も消えてしまう可能性が高くなる。という市長だが、アメリカの自由人権組合は「差別だ」と批判的でもある。
この「ズボンから下着が見えたら罰金刑」はリンウッド市のみではない。昨年中だけでも全米内8州から話題になったようで、実際に施行して取りやめた市もあれば、施行中の市もある。
わざわざ警察に「下着が見える人が近くにいる」なんて、電話をする通行人がいるかどうかも疑問だが、下着が見えたために悪人にされてしまうのも納得しがたい。
中学時代によく耳にした「服装の乱れは心の乱れ」というのがあったが、この法令もこれに少し似通った部分がある。シカゴ市を含む郊外でも犯罪が日常化しているので、見た目だけでもキッチリしたいということもあるのだろう、またズボンをなおせば犯罪も減少すると思っているのかもしれない。
リンウッド市民達も「街からゴミをなくすとか、花を植えるとかした方が見た目もよくなるのに」とか、「そんなことよりもっと大事な仕事があるんじゃない?」のような声も聞こえてくる。
服装には流行というものもあるし、この「下着見せルック」もいずれは忘れられるファッションの一つではないだろうか。
いずれにせよ、シカゴ郊外においでの場合は服装チェックしてからおいでください。
(シカゴ/あらた)