先日、『ほし納豆』というものを生まれて初めて食べた。ずっと納豆は大好きだったのだが、干した納豆は口にしたことがなかったのだ。


とにかく、この『ほし納豆』、一度食べたらクセになる! お酒のおつまみにも良いし、ちょっと小腹が空いたときにも、手軽につまんで食べられるから、ついつい手が出てしまう。

そんな『ほし納豆』についてもっと知りたくなったので、販売元である水戸天狗納豆(株)笹沼五郎商店に問い合わせてみた。

するとまず、この『ほし納豆』というのはずいぶんな歴史のあるものだった。戦時中は、兵隊の非常食としても食べられていたというし、戦後も各農家によって、自家製で作られ、食べられていたのだとか。特に栃木県や茨城県ではかなりポピュラーなものだという。笹沼五郎商店でも、戦後すぐの、何十年も前から販売しているそうだ。

そういえば、ドライ納豆という呼び名で、同じようなものを見かけたり、聞いたことはあった。しかし、この笹沼五郎商店の『ほし納豆』は、通常のフリーズドライのドライ納豆ともまた製法が少し違うのだとか。納豆を独自に塩漬けしてから、ねばねばを乾燥させて小麦粉をまぶすのだという。とても手間をかけて作られたオリジナルなのだ。

ほどよいしょっぱさと、納豆独特の香りが、ふわーんと漂ってきて、食感も良い。納豆が好きな人であれば、ハマること間違いなし! という感じなのだが、そのまま食べるほかにも、なにか美味しい食べ方はあるのだろうか?

さっそく聞いてみると、「お茶漬けに入れるのもおすすめ」とのこと。
また、海外に買って持っていくという常連さんの話によると、「炊き込みご飯にいれて炊いても、簡単ですごく美味しい」のだとか。これはこんど是非、やってみたい!

そのままで半年ほど保存も可能というから、保存食にしてもよさそう。といっても、一度つまみはじめたら、つい手がでるので、すぐ食べてしまいそうだけど。

納豆は好き、でもまだ試したことがなかった~という人は『ほし納豆』、ぜひ一度お試しあれ。
(田辺 香)
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