そして、銭湯と言えば“富士山の壁画”を忘れちゃいけない。ふと見上げるとそこにある、銭湯のいわばトレードマーク。
これが、自宅の浴室に出現したら、ナカナカに驚きではないだろうか? そして、この商品を使えば、そんな驚きがこの手に。
というのも、東京都公衆浴場商業協同組合が“家庭風呂用銭湯背景画ポスター”を発売中らしいのだ。
これをペタッと貼り付けると、本物の背景絵師が描いた富士山の絵が、家庭内の浴室に出現! 想像するだけで、ありがたいではないか。
同組合が、このような商品を発売したのには理由がある。銭湯業界は今、深刻な問題に直面しているそうだ。
「銭湯文化のひとつである背景画の絵師は、現在2名しかおらず、背景画を描く銭湯も激減しているんです。このままでは“銭湯背景画”という文化が、次世代には消滅してしまうと危惧しております。そのため、一般の方にも“銭湯背景画”を知ってもらうことにより、背景画を後世に伝えたいと考えました」
そうして一昨年の10月から絵師が描いた“家庭風呂用銭湯背景画ポスター”を販売するように。
そして、現時点での最新作が『丸山 富士山 8』と『中島 富士山 9』なるポスターで、限定300枚のみの販売。
そして、この“丸山”“中島”というのは、背景画の現役絵師である丸山清人氏と中島盛夫氏の名前。
「枚数を限定することにより、種類の異なる背景画を販売できると判断し、毎回300枚程度の販売をしております。番号は、今までに富士山の絵8、9作品を販売したという意味です」
貼り方、使い方は簡単。背景画は水に濡れても破れない合成紙「ユポ」に印刷されており、紙の背面を水に濡らすだけでお風呂の壁に繰り返し貼ることができる。
サイズは、縦397ミリ、横594ミリ。
購入は、同組合のオンラインショップ「いちまるマーケット」で購入することができ、価格は2,100円(税込み)。
ちなみに、この背景画ポスターは、今後も枚数限定ではあるが新作発売されていくとのこと。
今までの購入者からは「~から見た富士山を描いてほしい」なんてリクエストも届いており、絵師が増えればレパートリーが増えていく可能性もある。
伸びしろ充分のこの商品で、“銭湯背景画”のリバイバルも望めるか?
(寺西ジャジューカ)