だとしたら、この靴の持ち主は一目置かれること必至。
2003年より発売中の同シリーズ。靴底に葛飾北斎の『富嶽三十六景』をイメージさせるデザインが施された。これぞ、まさしく“和洋折衷”!
ちなみに、同ブランドは海外160カ国で愛用されているそうで、日本が誇る浮世絵文化がアウトソールとなって世界に伝播するというわけだ。
では、どのような人が好んで購入していくのだろう。なにしろ、靴底が浮世絵。やはり、ワビもサビも知り尽くした大人にウケている?
「20~30代がメインですが、40、50代の方にも好評です」(輸入総代理店「丸紅フットウェア」の担当者)
要するに、幅広い年代に人気のシューズである。
そして今発売の2010年秋冬モデルは、日本限定の別注カラー。「SALAD GREEN」、「ORANGE」、「CORAL ROSE」(女性向けのみ)、「DARK ROYAL(男性向けのみ)」の4種類があり、見た目も非常に色鮮やか。何と言うか、カラフルな浮世絵とイメージが被ってしまう。こじつけ過ぎだろうか?
実は、今までに発表された他の靴底デザインもバラエティに富んでいる。“世界地図”、“ペンギン”、“雪の結晶”、“竜”……。
そんな『Mootopia Lace』に対する反響も続々と。「かわいい」「面白い」「珍しい」といった絵柄に関するリアクションはもちろん、「履きやすい」といった声も多く寄せられている。
というのも、アウトドアブランドだけに履き心地にも抜かりがない。丸みを帯びた形が脚入れを良くし、インソールにはエアークッションを搭載して足元をサポートする。
しかしポイントは、何と言っても靴底だろう。イメージしてほしい。歩くたびに靴底から覗く絵柄が、浮世絵なのだ。それを、街行く人にチラチラと見せ付ける自分。
「お洒落は足元から」を、文句なしに実践している。
(寺西ジャジューカ)