似顔絵を描くのは難しい。絵心のない私が人の似顔絵を描こうとすると、どうもリアルに描写しようとして、逆に墓穴を掘るパターンが多い。

しかし、知人の似顔絵達人に言わせると「その人の顔の特徴をつかんで、それを少し誇張させる」と、いいらしい。イメージとしては、針すなお先生の画風だろうか。

ところで、自身の写真を送ると似顔絵を描いてくれて、なおかつそれを“はんこ”にしてくれるサービスがあるという。オンラインショップの「密買東京」が受け付けている、その名も『似顔絵はんこ』なるサービスが、それ。

これは、大阪のものづくり工房「図工ラボ」に所属する、デザイナーの高田真理奈さんの手によるもの。
以前より似顔絵を描くのが好きだった高田さんは、人に似顔絵を描いてはプレゼントするのが趣味の一つだった。だがそれでは飽き足らず、最近は似顔絵を色々な用途で楽しんでもらえるよう“はんこ”にしてみた。すると、それが思わぬ好評を獲得! こうして『似顔絵はんこ』は、めでたく商品化と相成った。

注文方法は、メールで自分の顔画像データを送信。すると、自分の似顔絵が消しゴムに彫られた“はんこ”となって届けられるという。

これは、面白そう! せっかくなんで、私も自分の顔画像を送ってみました。ヒゲづらなのが、恐縮ですが……。

そして、1カ月後に送られてきた郵便物。封を開けてみると、消しゴムに彫られたヒゲづら男性の顔のはんこが。あぁ、これは俺か……。いや、特徴をしっかり捉えてくれて、イイ感じになっています。
このはんこは、似顔絵の元となる写真を自分で選べるところがいい。「こんなはずじゃない!」と、証明写真でありがちの、あの残念な気持ちにならない。ここぞとばかりに自身のイチオシ写真を送ってしまえば、キモチのいい似顔絵はんこが送られてくるのだ。

コレ、たとえば会社の同僚や家族の画像を送って、こっそりと『似顔絵はんこ』を作ってあげるのも楽しそう。実際、「友達にサプライズとして贈りたい」なんて、プレゼント用に注文される方も多いらしく。紛れもなく、その人のためだけに作られた一品なので、不意に受け取ったらかなり嬉しいはずだ。

また用途は、完全に所有者のお気に召すまま。押す作業自体がスゴく楽しいので、名刺に押したり、封筒に押したり、自分の所有物に押したり……。
繰り返し、ペッタンペッタン行ってしまいそうです。

この『似顔絵はんこ』は、同ショップ内の商品ページで昨年の12月中旬より注文を受付中。価格は3,780円(税込み)。

まれに、「自分の写真を撮られるのが嫌い」と言う人がいる。それは、私も分からないではない。リアルな自分の姿を、改めて客観視することに不安感があるのだ。
しかし、これは似顔絵。屈託なく楽しんでいただきたいです。
(寺西ジャジューカ)
編集部おすすめ