暑いですよね。アイス、食べたくないですか? じゃ、作っちゃいましょうか。
オリジナルのアイスを!

……ってなわけで、今回はコレをご紹介したい。タカラトミーアーツが4月より発売している『おかしなアイスキャンディーチュッパチャプス』(税込み1,575円)は、世界的知名度を誇るキャンディー『チュッパチャプス』を溶かし、オリジナルのアイスキャンディーを作ることができるキットであります。

そういやコネタで、過去に「『明治エッセルスーパーカップ』専用のトッピング機」なんてのを紹介したことがあったっけ。あれも、同社が手掛けたアイテムだった。

タカラトミーアーツでは、定番のお菓子にプラスアルファの工夫をすることで新しい食べ方を提案する“おかしなシリーズ”を数年前から展開しており、今回の『チュッパチャプス』はその2013年版。アイス系の商品では、2011年に『ガリガリ君』を、2012年には『プッチンプリン』と『明治エッセルスーパーカップ』を活用した商品を発売しているそうです。

「チュッパチャプスの新しい食べ方を考えるにあたり、試行錯誤の中、まずは形を変えるため溶かしてみようと考えました。実際に溶かしてみたところ、思いのほか甘く、ちょうどアイスを溶かしたような味がしたため、これをまた凍らせて成型すれば面白いのではないかと思い付きました」(同社・担当者)
しかし、それはハードルが高そう。はっきり言って面倒臭そう。キャンディーを溶かすのは、普通に手間だもの。しかし玩具の得意分野である「ギア」を使用した機構にすると、工程は大幅に簡略化! 手軽にオリジナルのアイスキャンディーが作れるよう、このキットは開発されました。

では、アイスキャンディーの作り方について。

まず本体(「チュッパ容器」)に好みのフレーバーのチュッパチャプスをセットし、ぬるま湯や温めた牛乳など好きな飲み物を注ぎ入れます。そこから付属の「回転器具」を使い、「チュッパチャプス」を回転させて溶かす。そして、そのまま冷凍庫で一晩凍らせ、取り出すと、自作のアイスキャンディーは完成! 
「直径約2.5センチのチュッパチャプスが倍以上の約6センチの大きさになってしまうサマはインパクトがあり、見た目にも楽しんでいただけます」(担当者)
また『チュッパチャプス』は2本以上溶かすことも可能で、どのフレーバーを組み合わせるか、どんな飲みものと合わせるかによって、様々な味が楽しめるという。1本42円の『チュッパチャプス』とアイデアがあれば、レシピは無限に広がるのです。

これ、試さない手はないよねぇ……。というわけで、このツールを実際に取り寄せました。自作アイスキャンディー、作りますよ!
ところで、どんな味のキャンディーにしようかな。……と悩んでたら、担当者さんがおすすめレシピを送ってくれました。では、こちらを参考にしましょうか。
「人気があるのは牛乳系のレシピになります!」(担当者)
そんな情報を受け今回試すのは、「抹茶ラテ」と「ストロベリークリーム」のチュッパチャプス+「牛乳」のアイスキャンディー。そしてもう一つ、変わり種として「ブラッドオレンジ」のチュッパチャプス+「レモンサイダー」を組み合わせたレシピにもチャレンジします。

さて、まずは「抹茶ラテ」&「ストロベリークリーム」+「牛乳」に挑戦。
容器に抹茶ラテのチュッパチャプスを入れ、ある程度温めた牛乳を投入します。そしてギアとチュッパチャプスの棒を接続し、グルグル回転! すると、チュッパチャプスは次第に溶けていきます。この時点で、かなり甘い匂いがしてくるからたまらない。続けて牛乳が温かい間に「ストロベリークリーム」を挿し込み、さっきと同様にギアで回転! 溶かしてあげます。
本日の工程は、これにて終了。冷凍庫にて一晩冷やし、完成を待ちましょう。

ハイ、一晩明けました。おはようございます。さぁ、冷凍庫をチェックすると……。おっ、固まっとりますね。これを容器から取り出すと、ジャンボなアイスキャンディーが現れた! 
早速ペロッと舐めると、至極スイーティ。そして、甘さにも深みがあります。
例えば、ヤクルトと牛乳を混ぜたら美味しいじゃないですか。そこに大人の甘さ(抹茶)と子供の甘さ(ストロベリー)が同居しているんです。フルーティでもあり、和テイストでもあり、ミルキーでもある。それら全てが、ケンカせずに同居しているのが驚きだ。市販のキャンディーで、こんなのなかなか体験できないと思います。

そして「ブラッドオレンジ」+「レモンサイダー」も、美味。凍らす前は柑橘系でありつつ、スウィーティなスメルが鼻を突く。何せ、元々はチュパチャプスなのだから。
これを一晩凍らせると、シュワっと炭酸風味もありつつ、フルーティなテイストが形に!極めて夏らしいですな。これも、市販のキャンディーより奥行きを感じさせました。

そんな『おかしなアイスキャンディー チュッパチャプス』、今まで既に7万個が出荷されているという。(6月現在)
「玩具業界では1年間で10万個売れればヒットと言われていますので、発売から2ヶ月でこの数字は予想以上です」(担当者)

玩具と思って侮るなかれ。
今までにないアイスキャンディーを体験させてくれるキットでした。
(寺西ジャジューカ)
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