4月も中盤に入り、この春から社会人デビューした皆さんも少しだけ職場に馴染んできた頃だろうか。大人力をアップするべく、「ぶっちゃけ」「ウケる~」 「ありえね~」などという若者語は封印し、慣れない敬語と格闘している人も多いのでは? この時期、ビジネスマナーに関する本が多くリリースされている が、中でも“ダメ”なモノの言い方をNG側から紹介することで、読み物としてもなかなかおもしろかったのがこの本。
ライターという職業柄、それなりに敬語には自信があるつもりでいた私。しかし、「えっ、これって失礼だったの?」と驚いた事例がいっぱい。先に 挙げたような「ぶっちゃけ」などは、「人に笑われるアホトーク」として紹介されているのだが、このカテゴリーには他にも「なにげに」「ソッコー」 「サクサク」など微妙なラインの言葉も……。
「●●君、これ今日中にできる?」「はい、ソッコーで仕上げます!」とか、「準備、すすんでる?」「はい、サクサクすすんでます!」とかいっ た感じでけっこう使ってそうだが……実はNGワードだったんですねぇ。「早めに仕上げます」とか「スムーズに進んでます」とかと表現した方が好感度アップだそうだ。
ほか、「地味に笑えますよね~」「わたし的にはOKですよー」などは私自身もけっこう使っていたかも。「このライター、大丈夫か?」と内心思われていたかもしれませんね!?
なお、「一生、出世できない窓ギワトーク」のカテゴリーでは、「了解しました」とか「ご一緒します」などのワードを発見してドキッ! 恥ずかしながら、メールの返信などに「了解しました」とか「ご一緒できて光栄です」なども普通に使いまくっていましたよ……。このふたつ、実は同僚など対等な立場の人に使うのならOKだが、敬意が含まれていないため、上司などには「了解しました→承りました」、「ご一緒します→お伴します」がよりふさわしい表現らしい。
なお、本書で最も恐ろしいと思ったのが、「相手がブチギレる 地雷トーク」。上司や仕事相手を持ち上げたつもりで、実は「むっ」とされている(かもしれない)日本語の落とし穴である。
たとえば、「参考になりました」とか「感心しました」は、一見無難な誉め言葉のようだが、立場が上の相手にはNGワードだそうでびっくり! 敬意を表しつつ誉めたい場合には、「勉強になりました」というのがふさわしい表現なのだそうで……。
そういえば以前、入社したばかりの後輩から「あの企画書、よくまとまっていましたね~。感心しました!」と言われ、「なにその上から目線……」 と誉められているはずなのになぜかもやもや。あの、よくわからないけど不快な気持ちというのはこれが原因だったんですね!?
版元に企画のきっかけなど伺ってみたところ、
「ちょっとおかしい、変だなぁ~という言葉や言い回しは世の中にあふれています。そんなまちがった言葉を無自覚のうちに使い続けるって恥ずかしいし怖い、と思い、気軽に読み物として楽しめて、ハウツーとしても役立つ本があればと企画しました。ダメな例をたくさん挙げることで『あるある!』と共感しながら読んでいただける内容になっています」
「また、同じ言葉使いや言い回しでも、状況やシチュエーションによって正しい場合と、そうでない場合があるのでわかりやすい解説を加えることに留意しました」とのこと。
また、本書にはトーク例のほかにも、あまり親しくない上司や仕事相手と2人になった際などに、微妙な沈黙を埋める「埋めトーク」の参考例や、会話をさらに盛り上げる「相づちの打ち方」なども紹介されているので、新人はもちろん、話下手の自覚があるビジネスマンにもおすすめだ。自分がしゃべ るとなぜか場がシラーッとしたり、相手が不機嫌になってしまう……という悩みを抱えているあなたは一読してみてはいかが?
(まめこ)
『デキる大人は使わない ダメトーク』 (アース・スターエンターテイメント)である。
ライターという職業柄、それなりに敬語には自信があるつもりでいた私。しかし、「えっ、これって失礼だったの?」と驚いた事例がいっぱい。先に 挙げたような「ぶっちゃけ」などは、「人に笑われるアホトーク」として紹介されているのだが、このカテゴリーには他にも「なにげに」「ソッコー」 「サクサク」など微妙なラインの言葉も……。
「●●君、これ今日中にできる?」「はい、ソッコーで仕上げます!」とか、「準備、すすんでる?」「はい、サクサクすすんでます!」とかいっ た感じでけっこう使ってそうだが……実はNGワードだったんですねぇ。「早めに仕上げます」とか「スムーズに進んでます」とかと表現した方が好感度アップだそうだ。
ほか、「地味に笑えますよね~」「わたし的にはOKですよー」などは私自身もけっこう使っていたかも。「このライター、大丈夫か?」と内心思われていたかもしれませんね!?
なお、「一生、出世できない窓ギワトーク」のカテゴリーでは、「了解しました」とか「ご一緒します」などのワードを発見してドキッ! 恥ずかしながら、メールの返信などに「了解しました」とか「ご一緒できて光栄です」なども普通に使いまくっていましたよ……。このふたつ、実は同僚など対等な立場の人に使うのならOKだが、敬意が含まれていないため、上司などには「了解しました→承りました」、「ご一緒します→お伴します」がよりふさわしい表現らしい。
なお、本書で最も恐ろしいと思ったのが、「相手がブチギレる 地雷トーク」。上司や仕事相手を持ち上げたつもりで、実は「むっ」とされている(かもしれない)日本語の落とし穴である。
たとえば、「参考になりました」とか「感心しました」は、一見無難な誉め言葉のようだが、立場が上の相手にはNGワードだそうでびっくり! 敬意を表しつつ誉めたい場合には、「勉強になりました」というのがふさわしい表現なのだそうで……。
そういえば以前、入社したばかりの後輩から「あの企画書、よくまとまっていましたね~。感心しました!」と言われ、「なにその上から目線……」 と誉められているはずなのになぜかもやもや。あの、よくわからないけど不快な気持ちというのはこれが原因だったんですね!?
版元に企画のきっかけなど伺ってみたところ、
「ちょっとおかしい、変だなぁ~という言葉や言い回しは世の中にあふれています。そんなまちがった言葉を無自覚のうちに使い続けるって恥ずかしいし怖い、と思い、気軽に読み物として楽しめて、ハウツーとしても役立つ本があればと企画しました。ダメな例をたくさん挙げることで『あるある!』と共感しながら読んでいただける内容になっています」
「また、同じ言葉使いや言い回しでも、状況やシチュエーションによって正しい場合と、そうでない場合があるのでわかりやすい解説を加えることに留意しました」とのこと。
また、本書にはトーク例のほかにも、あまり親しくない上司や仕事相手と2人になった際などに、微妙な沈黙を埋める「埋めトーク」の参考例や、会話をさらに盛り上げる「相づちの打ち方」なども紹介されているので、新人はもちろん、話下手の自覚があるビジネスマンにもおすすめだ。自分がしゃべ るとなぜか場がシラーッとしたり、相手が不機嫌になってしまう……という悩みを抱えているあなたは一読してみてはいかが?
(まめこ)
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