非常に遠い記憶なのですが、思い返すと、私の高校時代は放課後からが本番でした。制服でもいいはずなのに、駅のロッカーへ預けていた私服に着替え、夕刻の街にレッツゴー。
羽根を伸ばし、遊んでいました。
なぜ、こんな青春時代を思い出したのか? いや、決して私と一緒にはできないのですが、ちょっとフラッシュバックするようなサービスに出会いまして……。

昨年12月、新宿にてオープンした「じょそっこ更衣室」は、その名の通りにロッカールームです。
しかし、お客さんは限定されている。対象は“女装っ子”さんです。女装っ子限定、24時間出入り可能、セキュリティ完備、ユニットバス付きのお部屋が公開されたのです!
女装っ子専用の24時間利用可能更衣室
登録制だけに、気兼ねは不要。遠慮無く、趣味を満喫していただきたい。

では、その用途について。いや、女装っ子さんたちって大変なんですよ。自分の趣味を満喫しようにも、ままならない環境の方々は多い。
・仕事帰りに気軽に女装をしたい人
・女装したいときに女装ができる場所を求めている人
・自分の都合の良い日時に、外で着替える場所が無い人
・今まで漫画喫茶やカラオケ等、女装準備がしにくい場所で着替えており、女装専用の更衣室を求めていた人
・諸事情により自宅に女装用品を置けない人
・女装した後にシャワーを浴びてリフレッシュしたい人
上記のような悩みを持つ女装っ子さんたちによるニーズを察知し、この更衣室は開設されました。
「更衣室オープン以降、『気軽に自分がしたい時に女装ができる』『女装荷物が預けられるので、気軽に女装しやすくなった』等の反響をいただいております」(担当者)

では、その料金体系について。ロッカーのサイズには小型(幅247mm×奥行475mm×高さ390mm)と中型(幅247mm×奥行468mm×高さ820mm)があり、月額制です。
1カ月利用者の場合、小型ロッカーは5,000円で中型ロッカーは10,000円。
6カ月の場合、小型は28,500円で中型は5,5000円。1年の場合、小型は56,000円で中型は110,000円。
「登録者は、2月17日現在で5名。借りたいという意思表示、内見予定者が約20名いらっしゃいます。今月中に登録者数は20名を超え、このまま増え続ける予定です」(担当者)
利用者の主な年齢層は、20~60代。各年代に満遍なくバラけているらしく、しかも登録制なので、女装っ子は気兼ねなく着替え放題!
女装っ子専用の24時間利用可能更衣室
ロッカーは、こちら。

ところで。女装っ子と同じカテゴリーではないということは承知しているのですが、念の為に。「じょそっこ更衣室」利用客層と、新宿2丁目へ出向く層は被っているんでしょうか?
「被ります。割合としては、半々くらいでしょうか。趣味で女装をしている方の利用者が多い更衣室なのですが、新宿二丁目へ出向く方々は異性愛者がメインです」(担当者)
「じょそっこ更衣室」は、新宿5丁目に位置するロッカールーム。やはり、その立地エリアも影響しているのでしょう。
「需要があれば、新宿以外のエリアへの進出も考えています」(担当者)
女装っ子専用の24時間利用可能更衣室
お風呂は、こちら。

趣味を満喫したら、更衣室へ戻り、また元の生活へと戻っていく利用者たち。
脱ぎ終えた衣装はロッカールーム備え付けの洗濯機で自由に洗うことができ、気兼ねなくベランダ干しできます。
なるほど、確かにこういう更衣室はニーズが高そうですね。正直、このビジネスチャンスには気が付きませんでしたよ……!
(寺西ジャジューカ)
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