彼の奥さんが第一子を妊娠した時、それでも彼女は忙しく働き続けていました。職場は、ユーザーの問い合わせに対応する部署。要するに、電話のベルが鳴り止まない環境にあります。
「一日中電話の音ばかり聞いていたら、お腹の赤ちゃんもストレスを感じてしまうかしら」
そのような一言を発し、不安そうに毎日を送っている奥さんを見て、何とかしてやれないかと思ったことが開発のきっかけとなりました。大人なら、イヤホンをすればいい。じゃあ、赤ちゃんに「イヤホン」にとって代わるものを提供してあげるには……?
そんな時、Oren氏は以前訪れた360度パノラマで満天の星空が体感できるプラネタリウムを思い出します。映像と音楽で全方位を包まれた瞬間、彼はお母さんのお腹の中に浮かんでいるような感覚になったのだそう。
「これと同じような環境をお腹の赤ちゃんにも与えてあげられたら、ストレスを取り除き、リラックスさせてあげられるに違いない!」
イヤホンが無理なら、赤ちゃんを全方位から包めばいい。……という流れで、『リトモ』のアイデアが思い浮かびました。全方位からバランス良く音楽を届けるためにベルトの4か所にスピーカーを設け、音が偏らないよう配慮。
胎児にスマホの音楽聴かせるマタニティベルト 

また、周囲に音が漏れない造りにするため、何度も実験は繰り返されました。もちろんベルトとしての役目もしっかり果たせるよう、生地へのこだわりは忘れません。

そんな『リトモ』には、反響が続々と寄せられている模様。特に目立つのは、お腹に赤ちゃんがいながら働くママさんからの声です。