そのため、『ぬくもり』も商品回収が決まったのだが、この曲の作詞を担当した沢久美は「私は60歳を超えていて、ミスチルもよく知らないし、『抱きしめたい』はまったく知らない」と盗作を否定している。
いくら60歳を過ぎているからといって、音楽関係者にもかかわらずMr.Childrenを知らないということはありえるだろうか。しかし、本人が知らないというのなら仕方がない。
今回は沢氏に教えるという意味でも、『抱きしめたい』のようなMr.Childrenブレイク前のラブソングを紹介していこう。
『君がいた夏』
この曲は1stシングルであり、ファンなら誰しも知っている曲。リリース直後にFM802のヘビーローテーション曲に選ばれるなど、一部の音楽関係者の目に早くも留まった。ここにもMr.Childrenの音楽的な才能が伺える。
曲は夏の甘酸っぱい思いを歌っているのだが、《キリンぐらい首を 長くしてずっと待っていた》や《おもちゃの時計の針を戻しても何も変わらない》など今では考えられないほど可愛らしい歌詞が随所に見られる。
ちなみに、『君がいた夏』というタイトルだが、レコーディングは冬に行ったという。