とんねるずと日本テレビの関係といえば、2人がプロデビュー前に出演した『お笑いスター誕生!!』がよく知られている。しかし、その後のとんねるずは『オールナイトフジ』『夕焼けニャンニャン』『とんねるずのみなさんのおかげです』と、フジテレビと蜜月関係を築いていた。
そのような状況にあって、上司から特命を受け、とんねるずの新番組を日テレでスタートさせたのが、のちに『進め!電波少年』の「Tプロデューサー」として知られる土屋敏男である。
麻原彰晃も出演 初期の『生ダラ』
『生ダラ』の放送時間は水曜の夜9時からの1時間。翌日の同時間帯にはフジテレビ系で『みなさんのおかげです』が放送されており、とんねるずは一時期、水曜・木曜と連続して異なる局でレギュラー番組を抱えていた。今なら考えられない並びだ。
『生ダラ』はタイトルの通り、番組初期には実際に生放送を行っていた。内容はスタジオに集められた高校生らと、とんねるずがバトルトークを繰り広げるもの。時にゲストが招かれることもあり、その中には、社会問題化する前のオウム真理教の教祖であった麻原彰晃もいる。
参加者の若者が麻原に好きな女優を質問すると、とんねるずが制する間もなく「秋吉久美子が好きだった」と麻原が答える場面も見られた。