これは、どういう心理なのだろうか。また、自分の話ばかりする人にはどう接すれば良いのだろうか。精神科医で「ゆうメンタルクリニック」総院長の、ゆうきゆう先生に聞いた。
聞き手の気持ちを察することができない
「自分の話ばかりしてしまう人というのは、あまり他人に興味がないというか、相手の反応に無頓着なところがあります。 会話中は自分が話すこと・自分にあった出来事や気持ちに関心が向いているために、聞き手の反応を見て気持ちを察するということができない状態です」
そのため、こういった人と話をすると、会話がキャッチボールではなく一方的に聞かされるもの・押し付けられるもののように感じられると言う。
「自分の話ばかりする人には、『相手の話を聞くのが苦手』という人もいますが、会話中不自然に自分の話題にすり替えたり、自分の話しかしなかったりするような人は、少し心に不安定なところがあると考えられるでしょう。 また、もともと相手の話を聞くのが苦手な人の場合は、『相手の会話を受け止める』という練習がコミュニケーションの中で培われてこなかったこと、“スキル不足”が原因として挙げられます」
相手や話題に関心が持てていない場合も確かにあるが、関心がある相手にもかかわらず、「黙って相手の話を聞くことはできない」という人もいる。それは、普段から落ち着きがないとか、じっとしているのが苦手な人に多いそう。