
初回で、“空手少女”という強力なイメージに
日本のソニーミュージックと韓国のJYPエンターテインメント(以下、JYPエンタ)が開催したサバイバル・オーディション番組『Nizi Project』から誕生したマコ、リオ、マヤ、リク、アヤカ、マユカ、リマ、ミイヒ、ニナの9人からなるガールズグループ NiziU(ニジュー)。リクは、『Nizi Project』のトレーニングを通して、もっとも成長したメンバーのひとりだろう。【レビュー】NiziU「気付き」と「成長」をもたらせるJ.Y. Parkの名言で振り返るメンバー紹介
リクは、京都府出身の17歳。
しかし、「アンケートに空手を習ったとありますが、少し見せてください」と言われ実演に入るや、一変した鋭い目つきに、J.Y. Parkも思わずびっくり。幼稚園から小学6年生まで続けた空手では、「眼で殺す勢いでやれ」と教わってきたという。このインパクトで、“空手少女”というリクの強力なイメージが出来上がった。
得意の空手は、1万人から26人に絞られた東京合宿のスター性テストでも活かされた。個性をアピールする場で、「私が空手をやるのは、ギャップがあると思う。見た目からは想像できない、芯の強さを見せたい」と考えたリクは、道着に黒帯という本格的なスタイルで、「Again & Again」(2PM)に乗せて空手の型を披露。
J.Y. Parkも「僕にはわからない分野だけれど、優れていることはわかる。特に片足で立ってもブレない重心は、ダンスでも大切なこと。リクさんの新しい一面が見られました」と、即決で合格の証のキューブを手渡した。
NiziUのボーカルとしては、突き抜けるような高音のニナが注目されているが、このリクとミイヒの安定したボーカル力も、今後のNiziUの大きな武器になるだろう。
地域オーディションの「星屑ビーナス」(Aimer)で完璧な呼吸法を披露し、J.Y. Parkを感嘆させたが、同時に「体が固まっていて、感情が伝えられていない」というダメ出しを受けてしまう。
しかしこの指摘は、次に進んだ東京合宿のボーカルレベルテストで、完璧に払拭されていた。「歌詞の内容を意識して歌ったことがなかった」と気付いたリクは、東京合宿に向けて歌詞を書き出すなど、曲の世界観を理解することに努めた。
そして歌った「雪の華」(中島美嘉)では、感情のこもったボーカルに「本当に上手い。3ヶ月で驚くべき成長をした」とJ.Y. Parkに絶賛され、その場でキューブを獲得するに至った。

J.Y. Parkに褒められ、順調にキューブを獲得していったリクだったが、東京合宿最後のショーケース、マヤ、リマらからなる6人組グループ“miss G”のリーダーとして臨んだ「Bad Girl Good Girl」(miss A)では、「前回、僕が言ったことを覚えていない。僕が覚えていて、リクさんが覚えていなければ意味がありませんよね。今日はひとりで悪目立ちしていました」と、J.Y. Parkにパフォーマンスを酷評されてしまう。
J.Y. Parkに「リクさんがNizi Projectにいなかったらどうなっていただろう?」と言わしめる
総合順位5位で進んだ韓国合宿。練習が思ったように上手くいかずに、「デビューという夢から遠ざかっている気がする」と悔し涙を見せることもあったが、「泣くのは今日で終わり。自主練で細かく直していく」とポジティブに気持ちを切り替えて、最初の個人レベルテスト「Who's your mama? (feat. Jessi)」(J.Y. Park)で、「1ヶ月のトレーニングを受けた練習生に期待できる、最高レベルです!」とJ.Y. Parkを感嘆させた。「今までと正反対のジャンルのダンスなので、期待はしていなかったけれど、激しいダンスをしているのに音程も発声も安定していました。自分を表現する能力、歌、ダンス、全てが驚くほど成長しています」とベタ褒めで、その場でキューブを獲得。
チームミッションでは、“Heart Maker”のリーダーとして「Heart Shaker -Japanese ver.-」(TWICE)に挑んだが、メンバー3人の個性がぶつかりあってしまい、J.Y. Parkに「チームミッションをやっているのに、個人レベルテストを受けてるようだ」と、チームワークの悪さを指摘されてしまった。
しかし、「リクさんの変化にはずっと驚かされています。こういう女性らしいダンスもできる。歌もダンスも、ガールズグループに期待するものを全て見せてくれたと思います。リクさんがNizi Projectにいなかったらどうなっていただろうと考えたくらい」と個人評価はスバ抜けて高く、個人順位4位を獲得。
しかし、最後のチームバトルでパフォーマンスした「Heartbeat」(2PM)では、チームメイトのマコ、マユカへのJ.Y. Parkの絶賛が続いたあとに、「ずっと成長していたけれど、初めて立ち止まりましたね。今までステージに立つと+αが出ていたけれど、それは自信があったから。今日は、それが見えなかった」と高評価は得られず、初めて10位という下位になり、キューブを逃すことに。

空手少女のイメージが大きいリクだが、安定して上位をキープしてきた実力はさすが。全員が歌えるNiziUだが、きっとニナ、リク、ミイヒの3人は、TWICEにおけるジヒョ、ナヨン、ジョンヨンのようなバランスのよいボーカルラインを築けるのではないだろうか。
(坂本ゆかり)
NiziUのメンバーのキャラクターを分析するスペシャル企画掲載中
【レビュー】NiziUの絶対的リーダー「マコ」 韓国での3年間の努力が生んだ実力【レビュー】韓国合宿で覚醒した「リオ」 NiziUステージングのキーマンに
【レビュー】女優のような演技力で魅了する、NiziUのお母さん「マヤ」
【レビュー】努力と成長の人「アヤカ」 J.Y. Parkもそのスター性にベタぼれ
【レビュー】崖っぷちからメンバー入り ニジプロのシンデレラガール「マユカ」
【レビュー】父はラップ界の重鎮 トリリンガルを活かしたラップが武器の「リマ」
【レビュー】J.Y. Park大絶賛 スターになる準備が出来ている子「ミイヒ」
【レビュー】NiziU ボーカルの要「ニナ」 15歳末っ子の恐るべきスペック
<以下にはアフィリエイトリンクが含まれます>
Huluで「Nizi Project」を楽しもう
★Huluとは★月額933円(税抜)で60,000本以上のさまざまなジャンルのコンテンツを体験できるサービス。人気テレビ番組の見逃し配信をいつでも、どこでも楽しめ、オリジナルのコンテンツも充実
・初回無料期間:2週間
・対応端末:TV、ストリーミングデバイス、ゲーム機、ブルーレイプレーヤー、プロジェクター、スマートフォン、タブレット
Huluを14日間無料で試す