【NiziU】韓国合宿で覚醒した「リオ」 ステージングのキーマンに<略歴・キャラ分析>
左上から時計回りに、アヤカ、ミイヒ、マユカ、リマ、リク、リオ、ニナ、マヤ、マコ

見る人をくぎ付けにするドラマチックなダンスが魅力

TWICEらが所属するJYPエンターテインメント(以下、JYPエンタ)が送り出す新ガールズグループということで、デビュー前から世界中の注目を集めているNiziU(ニジュー)

【レビュー】NiziU「気付き」と「成長」をもたらせるJ.Y. Parkの名言で振り返るメンバー紹介

世界で活躍するガールズグループを育成するために、日本のソニーミュージックと韓国のJYPエンタが日本でグローバル・オーディション『Nizi Project』を開催。マコ、リオ、マヤ、リク、アヤカ、マユカ、リマ、ミイヒ、ニナの9人からなるガールズグループ、NiziUが誕生した。
見る人をくぎ付けにするドラマチックなダンスを見せてくれるのがリオだ。


リオは、愛知県出身の18歳。小学生の時からダンスを始め、LDHが主宰するEXPG STUDIO名古屋の選抜生としてEXILEや三代目 J SOUL BROTHERS from EXILE TRIBEなどのサポートダンサーも経験。E-girlsグループ準備生のBunniesに所属して芸能活動も行っていたが、「演技をしたい!」と別の道を歩むことに。

しかしダンスから離れてみると「今までの活動を活かせる場に立ちたい。輝いた存在になりたい」と思うようになり、『Nizi Project』に参加した。


地域オーディション・名古屋会場では、いきなり靴を脱ぎ、裸足で「星屑ビーナス」(Aimer)に乗せてダンスパフォーマンスを披露。切ない歌詞をしなやかなダンスで表現すると、総合プロデューサー J.Y. Parkの心を一瞬で捉え、「魅了されました。歌唱力と同じくらい歌手にとって重要なのは、演技力です。自信と余裕があるから、完璧な演技ができた。驚くべき才能です」と言わしめて、即決で合格の証であるキューブを獲得した。

1万人を超える中から26人に絞られた東京合宿のダンスレベルテストでは、「Summertime」(RIRI, KEIJU, 小袋成彬)で、自作の振付を披露。
「他の参加者はガールズグループのコピーをすると思うから、R&Bならカブらない。ダンスで評価されたい」と野心をのぞかせるリオ。その自信満々のパフォーマンスに参加者たちもくぎ付けに。

パフォーマンスを見たJ.Y. Parkの「ダンサーみたいですね」という言葉にリオは笑顔を見せたが、「誉め言葉ではありません。歌手は、ダンサーに見えてはいけない。観客である僕と心を合わせようとせず、上手く踊ることだけを考えていた」と手厳しい評価をくだされる。


リオもハッとして、「コンテストじゃない」と気付いたが、得意のダンスで9位という予想外の結果に。ボーカルレベルテストでもキューブ獲得ギリギリの13位と、中間位を脱することができなかった。

東京合宿最終のショーケースでは、5人組“Niziガールズ”で「Be My Baby (-Japanese ver.)-」(Wonder Girls)の指導まで手掛けるが、なじみのない曲に全員が苦戦。緊張で張り詰めた雰囲気で行ったパフォーマンスに、終わったとたんに後悔の涙をこぼすリオ。

J.Y. Parkにも「スタートで、今日のスターはリオさんだと思ったのに、だんだん自信がなくなって、自分のパートで目立てなかった」と厳しい指摘を受け、最終順位10位というギリギリのラインで韓国合宿へ駒を進めた。

【NiziU】韓国合宿で覚醒した「リオ」 ステージングのキーマンに<略歴・キャラ分析>
日本では2PMやTWICEを世界的に成功させたプロデューサーとして知られるJ.Y. Park

ダンスを評価されてきたが、ボーカリストとしての新しい魅力を開花

韓国合宿での評価テストは、音楽番組さながらの豪華なステージセットで行われた。個人レベルテストでトップバッターとなったリオは、黒のヘッドドレスにスパンコールというキラキラ衣装でステージに立つと、東京での自信のなさをみじんも感じさせない明るい姿に、J.Y. Parkも「本当に綺麗です」と感嘆の声をもらした。


パワフルなロッキンダンスが得意なリオだが、正反対のイメージの「Lady」(Yubin)でステージに臨む。ダンスも歌も思うようにできずに練習で涙を見せることもあったが、「自分を追い込んで、自分の見せ方をもっと研究して頑張るしかない。ダンス以外も成長したと言ってほしい」と、気持ちを切り替え練習に励んできた。

そして、J.Y. Parkの「着飾ってステージに立ってる姿が不自然じゃない。それがすごく印象的でした。ダンスは、完璧。
リオさんだけの雰囲気をうまく出せていた」
という嬉しい評価に、思わず涙。6位に着けた。

チームミッションでは、マコ、マヤと“Mr. お姉さん”を結成し、J.Y. Parkの難曲「Swing Baby」に挑むことに。個性を出すために、「3人がミュージカルの舞台に立ち、周りの人は、食事しながら見ている」という設定で、自分たちで振付も手掛けた。

これまでダンスを評価されてきたリオだが、「Swing Baby」では、「リオさんの声が一番豊かに聞こえました。きついダンスを踊りながら声量と音程をしっかり維持していた。
今まで歌が上手だと思っていなかったので、今日のステージはとても驚きました」
とJ.Y. Parkに歌を絶賛され、自信を付ける。

チームバトルの「ICY」(ITZY)では、「今日踊った練習生の中でリオさんが最高でした。観客である僕と、感情を通わせた。しかも今日は、歌までも上手でした。(個人レベルテストの)「Lady」は不安定でしたが、今日は少しも不安にならなかった。東京合宿では目立つレベルではありませんでしたが、今は完全に目立つほど上手でした」とJ.Y. Parkに評価され、ボーカリストとしての新しい魅力を開花。個人順位を2位にアップさせた。
【NiziU】韓国合宿で覚醒した「リオ」 ステージングのキーマンに<略歴・キャラ分析>
迎えたファイナルステージでは、マコ、ユナ、アカリ、アヤカ、リリアと“マコチーム”に所属。「虹の向こうへ」でJ.Y. Parkに「歌に自信を持てるようになったから本来のダンスの実力を発揮できた」と言われると、「Make you happy」では、「このステージで1番良かったパフォーマンスは、リオさんです。声とダンス、全部が本当にパワフルでした。特に歌の成長レベルが僕が期待していた以上でした」と韓国に来てからの歌の成長を評価され、デビューを決めた。

「明日からさらにもっともっと前進して、いつか親に自分が今までしてもらった以上の恩返しができるように頑張りたい」とデビューに向けて語ったリオ。誰もが認めるダンスの実力に、絶え間ない努力でボーカル力も身に着け、無敵のケランオンニ(たまご好きのリオのあだ名)に。NiziUでは、ステージングのキーマンになるメンバーになることだろう。
(坂本ゆかり)

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