フジテレビ系「木曜劇場」で放送されているテレビドラマ『いちばんすきな花』(フジテレビ系)。11月30日(木)に放送された第8話では、潮ゆくえ(多部未華子)、深雪夜々(今田美桜)春木椿(松下洸平)、佐藤紅葉(神尾楓珠)の4人と志木美鳥(田中麗奈)の関係性について描かれた。
(以下、これまで放送されたドラマのネタバレを含みます)

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いつものように4人で椿の家に集まり、帰宅しようとするゆくえのもとに、美鳥から電話がかかってくる。後日ゆくえは美鳥とカフェで再会し、他の3人の話をする。ゆくえは3人に内緒で先に自分だけ会いにきたことを美鳥に伝えた後、夜々に電話をかける。その頃夜々、紅葉、椿の3人は椿の家に集まっていたが、ゆくえからの電話を受け、夜々と紅葉は慌てて帰っていった。何が起きたのか分からず、一人置いていかれる椿。しばらくすると家のチャイムが鳴り、ドアを開けるとそこには美鳥の姿があった。

美鳥は椿の家に入ると、「変な感じ。違う家みたい。でもなんか、ちゃんと帰ってきた感じがある」と言う。美鳥と久々に再会し、嬉しそうな椿。椿が「どうしてるかなって。たまに思い出してて。
怪我、もうしてない?」と聞くと、美鳥は「してない。もう喧嘩してない」と答える。椿は目に涙を浮かべて笑い、美鳥は頷きながら涙を流していた。

中学時代の美鳥はいつも怪我をしていて、学校の皆から嫌われていた。同じクラスの同級生だった椿は、ある日実家の花屋の店先で花を見つめる美鳥に声をかける。椿は頬を怪我していた美鳥を自宅に入れ、椿の母に傷の手当てをしてもらう。そして椿が将棋をしようと提案すると、やり方を知らないと言う美鳥。

椿は美鳥に将棋を教え、それ以降時々一緒に将棋をするようになっていった。美鳥は来る度に新しい怪我を作ってきて、毎回喧嘩したと言っていた。ある日美鳥は何も言わずに転校してしまい、それ以来椿とは疎遠に。椿は美鳥に対して「会えなくてもいいから、もう怪我をしていないように」と願っていたのだった。

ある日、夜々は美鳥と久々に再会する。
美鳥は夜々の自宅に入ると、昔椿の母から教えてもらった手料理を振る舞う。「これだ、ママよりママの味」と喜ぶ夜々。夜々が好きだった美鳥の手料理は、椿の母の味だったのである。

家庭環境が悪く、学生時代に親戚の家をたらい回しにされていた美鳥。そんな時、夏休みの間だけ夜々の家に滞在していた。将棋盤を見ながら「女の子やけん、あれはせんでいいって」と母に言われたことを話す夜々に対して、美鳥は「ママには内緒で教えてあげる」と言う。夜々は美鳥に将棋を教えてもらっていたのだ。夏休み最終日に新潟に帰った美鳥。夜々は幼いながらも、美鳥がいつか自分の居たい場所に帰れること、おかえりと言ってくれる人がいることを願っていた。

今回の放送では、夜々と椿の新たな繋がりが明らかになった。椿が美鳥に将棋を教え、美鳥が夜々に将棋を教えていた。また、夜々が好きだった美鳥の手料理は、椿の母が教えていたものだった。
美鳥を通して、昔から間接的に繋がっていた夜々と椿。そんな2人が偶然出会い、現在仲良くしているというのはなんともドラマチックな展開である。

本作は考察ドラマではないが、視聴者がハッとする描写が多い。「男女の友情は成立するのか?」というテーマを掲げながら、別角度の面白さも見せてくれる。果たしてどのような結末を迎えるのか。12月7日(木)に放送される第9話を楽しみに待とう。

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