俳優・岸谷五朗とミュージシャン・岸谷香の長男で、実業家・インフルエンサーとして活動する岸谷蘭丸が、両親への中傷にまで発展した騒動に怒りを示した。

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騒動の発端は、5月1日放送のフジテレビ系バラエティ番組『ぽかぽか』に出演した際、将来の夢として「都知事になりたい」と語ったことだった。


番組では、病気に苦しんだ幼少期や海外の名門大学入学など、これまでの岸谷の歩みや素顔を掘り下げる企画が放送された。その中で岸谷は、東京都知事を務めた石原慎太郎氏にあこがれ、子どものころから街頭演説を見に行くほど政治に関心があったことを明かし、都知事への意欲を告白。教育や留学などに力を入れた政策を展開したいという思いも語った。

「近い将来に立候補するのか」と尋ねられると、現在24歳で、都道府県知事の被選挙権が満30歳以上であることを踏まえ、「30(歳)になってからぜひ立候補したいなと思っています」と具体的なビジョンに言及した。

芸能人やインフルエンサーが政治への意欲を口にすれば、賛否が起きるのは避けられない。知名度だけの「タレント候補」への警戒心からだ。政策を語れるだけの知識はあるのか。発信力や実行力を政治で生かせるのか。そうした議論自体は、むしろ健全な反応でもある。

しかし今回、岸谷が強く反発したのは、自分への批判だけではなかった。5月4日にYouTubeチャンネルを更新した岸谷は、この発言が大きく炎上していると説明。自分が「都知事になれるわけがない」などと批判されることは理解できるとした上で、両親にまで攻撃が及んでいることに怒りをあらわにした。


中でも問題視したのが、「岸谷夫妻は子育て失敗したと思う」といった趣旨の中傷だった。岸谷は両親への攻撃に対して「卑怯で許せない」と訴え、「おかしいよ、これがまかり通る世間。言っちゃいけないことってあると思います」と憤りをぶちまけた。自分がいわゆる"親の七光り"と見られる部分があることは受け入れる一方で、だからといって両親への人格攻撃まで許されるわけではない、という線引きを示した。

この一件が物議を醸した理由は、いくつかある。ひとつは、岸谷が「二世」として注目されていることだ。著名な両親を持つ以上、本人の言動は家族と結びつけられやすくなる。知名度を得やすい一方で、「親の力ではないか」という視線も向けられる。二世タレントが常に背負う、評価と反発の両面が表れている。

もうひとつは、岸谷の発言が単なる「将来の夢」にとどまらず、政治という公共性の高い領域に踏み込んだことだ。東京都知事は日本最大の自治体のトップであり、有名人が「なりたい」と口にすれば、政策や実務能力を問う声は出やすい。岸谷は海外留学支援サービスを立ち上げるなど教育関連の知見があり、TBS系報道番組『Nスタ』などでコメンテーターとしても活動しているが、それでも政治家としての資質は未知数で賛否あるのは当然だ。


ただ、賛否の対象にすべきは本人の発言や政治理念であって、両親の人格や子育てではない。政策への疑問、知名度先行への違和感、政治家としての適性を問う声はあっていいが、家族への中傷に話が飛ぶと、それはただの「攻撃」になってしまう。岸谷の怒りは共感を集めたが、それは一線を越えた空気を感じた人が少なくなかったからではないだろうか。

一方で、今回の騒動は岸谷が多くの人にとって「気になる存在」になっていることを示した。発言が即座に記事化され、議論を呼び、本人の反論動画まで大きく報じられる。よくも悪くも、その発信力は無視できない段階にある。政治の世界は、知名度だけで成功できるわけではないが、社会に対して問題提起し、議論を起こす力は、政治を志す人間にとって重要な資質のひとつでもある。

「30歳で立候補したい」という発言が、本当に将来の政界進出につながるのかはまだ分からない。ただ、今回の炎上で見えたのは、岸谷蘭丸という新世代の論客が、著名な親を持つ二世という立場の苦悩、若者の政治意識、政治家への期待と不安、SNS時代の功罪など、さまざまな議論の中心に立つ存在になっているということだ。

実際に政界に進出するなら、これからは知名度以上に、言葉の重みや政策ビジョンの中身が問われることになる。少なくとも、今回の一件では「自分への批判」と「家族への中傷」を分けて考えるべきだという視点を示すなど、その論理展開は筋が通っていた。いずれにしても、今後は「都知事を目指す若者」として、岸谷蘭丸の言動にこれまで以上の注目が集まることは間違いないだろう。


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