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ドラマ『サレタ側の復讐~同盟を結んだ妻たち~』(テレビ東京系)は、夫に不倫された3人の妻たちが「復讐同盟」を結成し、裏切った夫たちへ制裁を下していく復讐劇。作中には様々な悪女が登場するが、中でも青島心が演じる「南条愛」は、そのギャップの激しい二面性で視聴者を釘付けにしていた。
愛は、コスメ会社社長の早乙女樹(演:髙松アロハ)と不倫関係にあるモデル兼インフルエンサー。自身が登壇するイベントに不倫相手の妻が乗り込んできたとなれば、多少なりとも動揺しそうなものだが、彼女の場合はまったく動じない。それどころか妻の麗奈(演:矢吹奈子)を「小学生みたい」などと挑発し、「調子乗ってんじゃないわよ」と詰め寄られても、「奥様こわーい」と笑顔で返してみせる。その余裕たっぷりな態度が、得体の知れない強敵感を際立たせていた。
さらに第7話では、「復讐同盟」の策略によって樹の不倫が公になり、彼とともに社会的な制裁を受けた愛が豹変。刃物を片手に早乙女夫婦へと襲いかかる姿は、これまで樹の前で見せていた愛らしい振る舞いとは別人そのものだった。わずかな出番ながら、可憐さと狂気を行き来する青島の演技は、多くの視聴者にインパクトを残した。
一方で、初の悪女役とは思えない怪演ぶりで話題を集めたのが、『余命3ヶ月のサレ夫』(テレビ朝日系)の桜井日奈子だ。彼女が演じるのは、余命僅かな主人公・高坂葵(演:白洲迅)の妻・美月。
だが彼女の企みが実現する前に、夫の葵がすべてを知ってしまう。第4話では、遺産の受取人を息子の蓮(演:小野晄士朗)へ変更したことを美月に告げるのだが、その際の豹変ぶりが視聴者の話題をさらった。裏切りが露見したことに震えるほど動揺したかと思えば、自身に遺産が入らないと分かった瞬間、「葵くんのクセに、葵くんのクセにッッ!!!」と絶叫。しまいには逆上して葵を突き飛ばし、苦しむ彼を置き去りにして家を飛び出すのだった。
およそ10年前には映画『ママレード・ボーイ』で初主演を務め、素直で一途な王道ヒロインを初々しく演じていた桜井。そんな彼女が、ここまで狂気に満ちた"モンスター妻"を怪演するようになるとは誰が想像しただろうか…。役者としての新境地を感じさせる熱演だった。
妻をどうしても妊娠させたい夫の"狂気的な言動"が話題を呼んだ『産まない女はダメですか? DINKsのトツキトオカ』(テレビ東京系)にも、強烈な悪女キャラが登場する。元乃木坂46の秋元真夏が演じる宇都宮沙也香は、「子どもを産む・産まない」を巡って揺れる主役夫婦の関係を、さらにかき乱していく役どころだ。
沙也香は産婦人科の受付係。主人公・金沢アサ(演:宮澤エマ)の夫である哲也(演:浅香航大)に愛憎入り混じる複雑な感情を抱いており、手段を選ばず夫婦への復讐を企てる。
どの言動を見ても"ヤバい女"そのものなのだが、それとは裏腹に、劇中の沙也香は終始おっとりとした雰囲気を漂わせており、とても悪事に手を染める人物には見えない。その柔らかな口調から放たれる数々の爆弾発言は、同じくとんでもない夫である哲也をも怯えさせるほどの不気味さを放っていた。
『サレタ側の復讐』の南条愛とも、『余命3ヶ月のサレ夫』の高坂美月とも異なる恐ろしさを持つ沙也香。本当に怖いのは、彼女のような"いい人そうに見えるヤバい奴"なのかもしれない。
豹変ぶりの激しさで視聴者を圧倒する悪女もいれば、にこやかな笑顔の裏で恐ろしい本性を覗かせる悪女もいた2026年春ドラマ。自らの欲望や信念を貫く彼女たちが、最終的にどのような結末を迎えるのか。終盤戦の展開にも注目したい。
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