病気になりにくいからだを作り、健康寿命をのばしていくためには、やはり食生活に気を配ることがとても大切です。中でも、野菜を意識してたくさん食べることが、必要不可欠。
なぜなら野菜は、抗酸化力や免疫活性力、さらに腸内環境を整える力を高める成分を豊富に含んでいるからです。

本記事では『病気知らずの決め手はやっぱり野菜だった』(森由香子/青春出版社)から抜粋してご紹介。今回のテーマは『大根』。
○抗がん作用が期待できる成分がいっぱい

春の七草のひとつ「すずしろ」としても知られる大根。抗酸化作用を発揮するビタミンCが多く、アミラーゼやミロシナーゼ、オキシターゼなどの消化酵素も含まれています。

アミラーゼは消化を助け、ミロシナーゼは辛み成分を作り、オキシターゼは焦げに含まれる発がん性物質を解毒する作用もあるとされています。これらの消化酵素は、60度を超えると働きが止まるので生のまま食べるのがおすすめです。

大根の辛み成分であるイソチオシアネートには殺菌作用と抗がん作用があり、咳や気管支炎、のどの炎症に有効といわれています。

なお、大根の葉は、皮膚や粘膜を強くするβ-カロテンが豊富なので、緑黄色野菜に属します。
○抗酸化力を高める食べ方

大根おろしなど、大根を生で食べるなら、食べる直前に調理しましょう。

ビタミンCの効力をはじめ、ミロシナーゼやアミラーゼ、オキシターゼなどの消化酵素の力も、切ってから時間が経つにつれてどんどん減ってしまうからです。

また、ビタミンCは皮の部分に多いため、皮つきのまま調理するのもポイント。
サラダなどシャッキリした食感を楽しみたいなら、繊維に沿ってタテに切りましょう。

大根は、先端に近い部分に辛み成分が多く含まれています。大根おろしが辛過ぎたら、酢を少量加えると辛みがやわらぎます。

根は淡色野菜ですが、緑黄色野菜に分類される大根の葉には、β-カロテンだけでなく、ビタミンE、ビタミンKといったビタミン類も豊富。これらのビタミンは、油を使った料理や、油脂を含んだ食品と合わせてとることで、体内での吸収率がアップします。
○抗酸化力を高める食べ合わせ

きのこ

食物繊維が豊富なきのこと一緒に食べることで、腸内環境も整って抗酸化力がさらに高まります。

ブロッコリー

β-カロテン、ビタミンC、ビタミンEが豊富なブロッコリーと組み合わせることで、抗酸化力がパワーアップ。

鶏肉

良質なたんぱく質を持つ鶏肉と合わせることで、大根に含まれるビタミン類、ミネラル類の吸収力が高まります。

ぶり

良質なたんぱく質、脂質、ビタミンDが豊富なぶりなどの青魚と組み合わせることで、足りない栄養素が補い合えます。

○『病気知らずの決め手はやっぱり野菜だった』(森由香子/青春出版社)

近年の栄養学や免疫学の研究では、「野菜の力」の科学的な裏づけが、ますます明らかになってきました。たとえば、枝豆やブロッコリーなどに含まれる成分が、長寿分子「NMN」を体内で増やし、細胞の老化を防ぐ働きをすること。抗酸化成分が脳の老化を防ぎ、認知症のリスクを下げること。
また、ブロッコリーやキャベツなどに含まれる成分が、糖化やがんの進行を抑える働きを持つこと――。野菜は「栄養補給」だけでなく、「細胞レベルで体を守る食べ物」だとわかってきたのです。本書では、病気になりにくいからだ作りに特に効果的な野菜をピックアップし、それぞれ主な栄養成分とその効果をはじめ、野菜の持つ力を高めるためにもっとも効果的な調理法や、ほかの食品との食べ合わせを紹介しています。
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