◆明治安田J1百年構想リーグ▽第11節 東京V1―0千葉(18日・味スタ)

 右足の負傷を乗り越え、昨季リーグ最終戦以来4か月ぶりにJ1千葉のMF椿直起がピッチに戻ってきた。後半36分、FW石川大地と代わってピッチに入ると黄色で染まったゴール裏から大声援が響いた。

椿は「ホッとした。まずこのピッチに戻ってこれたのが感慨深かったし、(リハビリ中は)ちゃんとサッカーできるか不安だった。いろんな人のおかげで気持ちよくサッカーできる体に戻ってきたので感謝したい」と喜びをかみしめた。

 出場時間は約10分強だったが、得意のドリブルで仕掛けるシーンもみせた。「今日は全部仕掛けようと思っていた。思い切りできたし、やりきったと思う」と復帰戦ながらアクセル全開で勝負に挑み続けた。

 昨季はリーグ全試合に出場し、不動の左サイドハーフとして君臨した。スピードとダイナミックな推進力を持つドリブルで、強力な“個”としてチームのJ1昇格に貢献した。昨季終盤は「ずっと痛かった。自分の思う動きができず制限しながらプレーしていた」と痛みを抱えながらプレー。シーズン終了後の手術を決断した。

 1月のアウェーで行われた「ちばぎんカップ」では、メンバー外選手は通常帯同しないところ「仲間に声をかけたかった」と自ら志願して足を運んだ。

ケガで出場がかなわないからこそ、フォア・ザ・チームの精神でチームを鼓舞し続けた。

 小林慶行監督も椿の復帰を「昨季レギュラーとしてずっとチームを引っ張ってくれた選手が少しずつ戻ってきてくれた」と祝福。「そういうメンバーが戻ってきてくれているので、しっかりと競争を高めていけるようなマネジメントをしていきたい」と責任感を口にした。

 最下位に沈む千葉にとって椿の復帰は大きな追い風だ。「選手である以上ピッチでプレーすることが必要。与えられた時間でどれだけ結果を出せるか、どれだけパフォーマンスを維持できるか。競争に入っていきたい」と椿。背番号14が浮上の起爆剤となる。(綾部 健真)

編集部おすすめ