東京駅から新幹線でわずか2時間ほどの新潟市。長岡なら1時間半。

米どころ、酒どころとして知られる新潟県ですが、長い海岸線と日本有数の穀倉地帯、世界的な豪雪地帯の山間部など、多彩な風土が豊かな食材や食習慣を生み、奥深い歴史や伝統、文化に彩られた土地柄です。今回は新潟県観光協会が主催したプレスツアーを通じて、食べて、飲んで、見て楽しめる新潟旅を紹介します。

|新潟市周辺で巡る日本酒メーカーやワイナリー、漫画家の宝庫も?

まずは新潟市近郊の近代的な酒造メーカーやワイナリー、ご当地そばや名店の味などを紹介します。新潟ならではの個性あふれる食文化に加え、豪農の旧宅や、新潟県ゆかりの漫画家も多く、かって夢中になったアニメのキャラクターたちを紹介する「新潟市マンガ・アニメ情報館」もおすすめです。

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▲新発田市にある「KIKUSUI蔵GARDEN」を見学

KIKUSUI蔵GARDENは、新潟の酒造メーカー「菊水酒造」の敷地内に、発酵をテーマに酒蔵見学やショップ、ラボを併設した施設です。特に「節五郎蔵」は高級なお酒を製造する施設で、ガラス越しに見学ができます。古い書籍や酒器なども展示され、今世界で注目される日本酒の歴史を知ることができます。※蔵見学は1日4回、所要時間1時間ほど、20歳以上¥500、前日の16時までに予約

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▲カフェメニューもある「KIKUSUI蔵GARDEN」

敷地内にはカフェもあります。菊水の米麹を使った発酵あんと甘酒ホイップをフルーツと共に求肥でくるむ人気メニュー「発酵あんと甘酒ホイップの求肥大福御膳」をいただきました。麹の豊かな風味が口の中に広がります。

<KIKUSUI蔵GARDEN> 新潟県新発田市島潟750 菊水酒造敷地内 TEL:0120-230-101 営業時間:カフェ11時~15時30分、土日祝10時~15時30分 定休日:月曜日(月曜が祝日の場合は翌営業日に休業)

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▲新潟発のワインを作る「カーブドッチワイナリー」

新潟市郊外の海に面した西浦区には5軒のワイナリーが集まっていて “新潟ワインコースト” と呼ばれています。そんな中の1軒「カーブドッチワイナリー」は、建物周辺に葡萄畑が広がり、砂地の土地で試行錯誤を繰返しながら育てたぶどうで上質なワインを製造しています。

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▲ショップでは有料で試飲もできます

フレンチや炭火焼、和食などのレストランをはじめ、カフェや温泉スパもあるので日帰りなら1日遊べる施設です。

特にレストランカーブドッチは、3月に発表された『新潟ガストロノミーアワード2026』でブロンズを受賞した名店。ホテルもあるので、泊りがけでワインと食事を心行くまで楽しめます。

<カーブドッチワイナリー> 新潟県新潟市西蒲区角田浜1661 影響時間:レストラン10時30分~19時30分、ワインショップ10時~19時30分、薪小屋:11時30分~19時30分、カーブドッチ ヴィネスパ:7時~22時(木曜は10時~)、Pan Pan & ごとらって10時~17時 無休

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▲豪農の旧宅「北方文化博物館」

古くから信濃川と阿賀野川がたびたび氾濫した新潟は、潟という字が象徴する低湿地帯。東京ドーム約300個分もの土地を改良し、豪農として名を馳せた伊藤家の本邸を、北方文化博物館として公開しています。8,800坪の敷地は、母屋棟、大広間棟、茶室兼書斎、はなれなどの建物があり、100畳敷の大広間から眺める庭園はことに有名。庭にある樹齢150年の大藤棚も見事で、夜にはライトアップも行われるなど見応え十分の邸宅です。

<北方文化博物館> 新潟県新潟市江南区沢海2-15-25 TEL:025-385-2001 営業時間:4月~11月9時~17時、12月~3月9時~16時30分 入館料:800円 定休日:公式サイトをご覧ください

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▲「新潟市マンガ・アニメ情報館」は新潟駅からは徒歩15分ほど

有名漫画家やアニメクリエーターを驚くほど輩出した新潟県。『天才バカボン』『おそ松くん』の赤塚不二夫先生や『ドカベン』の水島新司先生、『うる星やつら』の高橋留美子先生、『パタリロ』『翔んで埼玉』の魔夜峰央先生、『バリバリ伝説』『頭文字D』のしげの修一先生など、各年代ごとに活躍する漫画家がいるので、展示を見ると子供の頃に夢中になった漫画やアニメの記憶がよみがえります。声優体験コーナーや、ギャグマンガキャラクターの等身大フィギュアを展示。マンガやアニメを学んで体験できるミュージアムです。

<新潟市マンガ・アニメ情報館> 新潟県新潟市中央区八千代2-5-7 TEL:025-240-4311 営業時間:11時~19時、土日祝/10時~19時(いずれも最終入館は18:30まで) 定休日:不定

|今注目、新潟グルメが奥深い

多彩な風土に恵まれた新潟県。バラエティ豊かな食材を料理に活かした名店が多いのも特徴のひとつ。ここではご当地そばと、創造性豊かな日本料理を用意するお店を紹介します。

特に新潟県観光協会が主催して3月に発表された『新潟ガストロノミーアワード2026』は新潟の食文化を牽引する県内168店を認定。旅先のお店選びにも役立ちます。

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▲「越後十日町小嶋屋 新潟店」

ランチは新潟県のご当地グルメ「へぎそば」をいただきました。織物で使われる “布海苔(ふのり)” をつなぎに使い、弾力が強くツルツルとのど越しのいいおそばで、“へぎ” と呼ばれる木の器に、ひと口大に丸めた “手繰り” という盛り付け方で提供。十日町市や小千谷市では、生姜ではなく芥子で食べるのもお国柄です。

<越後十日町小嶋屋 新潟店> 新潟県新潟市中央区網川原1-21-8 TEL:025-283-3104 営業時間:11時~14時、17時~19時30分 定休日:火曜日

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▲夕食は新潟市の名店「鍋茶屋 光琳」で

創造性豊かな日本料理をいただける「鍋茶屋 光琳」は『新潟ガストロノミーアワード2026』でJADE賞とゴールドを受賞したお店。会席料理のお造りは、脂がのった鮪にワサビ菜と鬼おろしをトッピング。とろける鮪の味わいをワサビ菜とほのかに苦い大根が引き締める妙味を体験しました。

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▲オニカサゴを使った煮物やそば、地酒も

高級魚のオニカサゴは甘みがあって、シャキシャキと歯応えのある蕗がそえられます。布海苔をつなぎに使った十日町のそばは、コクと甘みがある熊肉の入ったつけ汁でいただきました。お酒は佐渡にある天領杯酒造の「雅楽代(うたしろ) 月華(げっか)」で、果実感を感じられる辛口で軽やか。料理にも合わせやすいお酒でした。

<鍋茶屋 光琳> 新潟市中央区東掘通8番町1420 TEL:025-223-2015 営業時間:12時~15時(LO13時)、18時~22時(LO19時30分) 休業日:月曜日、日曜夜

|長岡郊外の摂田屋(せったや)地区でレトロな風情にひたる

新潟県の中でも今注目しておきたい場所が、長岡市郊外にある “摂田屋(せったや)” 地区。酒蔵2軒、味噌・醤油蔵3軒、薬味酒の蔵1軒があって “発酵の町” として知られるほか、登録有形文化財に指定された建物17棟が集まります。独特の地名は、三国街道を行き交う旅人のための接待屋が由来で、今ではお洒落ななカフェやレストランもあり、街歩きを楽しめます。

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▲美しい蔵がある「旧機那サフラン酒製造本舗」

明治から昭和にかけて薬用酒の「サフラン酒」で財を成した吉澤仁太郎の屋敷と蔵などが今も残されています。「鏝絵蔵」と「10棟の建造物群」は国の登録有形文化財に指定され自由に見学ができるほか、「摂田屋発酵ミュージアム・米蔵」とおにぎり専門店「おむすびと汁と茶 6SUBI(むすび)」もあります。

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▲蔵に描かれた鏝絵(こてえ)

鏝絵(こてえ)とは、左官職人が漆喰を使って立体的に作り上げたレリーフのことで、「鏝絵蔵」には十二支や動物・霊獣などの縁起物が迫力のある構図で描かれています。特に軒や戸袋にまで鏝絵が描かれている建物は珍しく、日本一とも称される作り込みが見事です。

<旧機那サフラン酒製造本舗> 新潟県長岡市摂田屋4-6-33 開館時間:9時~17時 休館日:火曜日(祝日の場合翌日休館)

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▲レトロ感たっぷりの建物「越のむらさき」

天保2年(1831年)創業の老舗醤油メーカー。明治10年(1877年)に建てられた主屋と蔵が国の登録有形文化財に指定されています。現在も醤油の製造が行われ、煉瓦を積んだ煙突も街のシンボルになっています。

<越のむらさき> 新潟県長岡市摂田屋3-9-35 電話:0258-32-0159 営業時間:9時~17時 定休日:土・日曜、祝日定休

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▲「WILLOW HOUSE(ウィロウハウス)」でランチタイム

ランチは摂田屋にある「WILLOW HOUSE」でいただきました。三国街道沿いにある建物は、築150年を超える青柳家の建物をリノベーション。

お店の名前は柳の英語 “WILLOW” から命名。店内のベーカリーでは、自家製の天然酵母を使い薪窯で焼きあげたパンを売っています。

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▲人気のランチメニュー「WILLOW HOUSE PLATE」

ランチプレートはメインの肉を選び、魚や薪窯で焼いた野菜にくわえ、自家製の発酵ドレッシングが使われます。選んだメイン料理は、肉の旨みが口の中に広がる山古志和牛ローストビーフ。特にグリル野菜は素材の味をダイレクトに感じられる逸品。ベーカリーのパンも添えられます。

<WILLOW HOUSE> 新潟県長岡市宮内1-1-31 TEL:050-8883-3557 営業時間:10時~22時 定休日:毎週火曜日

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▲「江口だんご本店」

明治35年(1902年)に長岡で創業した老舗の和菓子店で、摂田屋には雰囲気のいい甘味処を備えた支店がありますが、ここでは長岡市宮本町にある本店を紹介します。1,500坪の敷地には蔵構えの長屋門や古民家、蔵を改装した店舗やカフェがあります。新潟銘菓として知られる “笹だんご” の実演製造もしています。

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▲甘味喫茶の「五色だんご 抹茶セット」

ショップの2階にはできたてのお団子が食べられる甘味喫茶があります。5種類全ての味が楽しめる「五色だんご 抹茶セット」はお店の1番人気。抹茶の爽やかな渋味に甘いお団子がよく合います。

<江口だんご本店> 新潟県長岡市宮本東方町52-1 TEL:0258-47-4105 営業時間:店舗9時~18時、喫茶10時~17時30分(L.O 17時) 定休日:元日のみ

米どころ、酒どころとして知られる新潟県。海外でも注目される発酵文化や、50年後100年後がさらに楽しみなワイナリー、県内に点在する文化財など、土地ごとの多彩な素顔が見られる旅。特に海や山の多彩な食材を使った数々の料理は、そのために訪ねる価値あり。県内各地に168店の名店を紹介する『新潟ガストロノミーアワード2026』の受賞店もぜひチェックしてみてくださいね。<text&photo:みなみじゅん 新潟ガストロノミーアワード2026 https://www.niigatagastronomy-award.jp/>

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