明治安田生命J2リーグの東京ヴェルディ監督時代にパワハラ行為に及んでいた永井秀樹氏のヴィッセル神戸スポーツダイレクター就任が波紋を呼んでいる。その中、ヴィッセル神戸のサポーター有志が22日に声明を発表。

三浦淳寛監督との契約解除や永井秀樹氏の招へいに至った理由説明をクラブに対して求めた。

 ヴィッセル神戸は今季のJ1リーグ開幕から苦戦。今月15日開催のAFCチャンピオンズリーグ(ACL)プレーオフのメルボルン・ビクトリー戦では延長戦の末に勝利したものの、J1リーグではここまで7試合を終えて4分3敗と結果を残せていなかった。

 クラブは今月20日に三浦淳寛監督との契約解除を発表。翌21日にリュイス・プラナグマ・ラモス暫定監督の就任、および永井秀樹氏のスポーツダイレクター就任を公式発表。ただ、永井秀樹氏は東京ヴェルディでの選手に対するパワーハラスメント行為により、今月10日にS級ライセンスの1年間停止処分が科されたばかりであり、ヴィッセル神戸サポーターやJリーグファンから批判の声が上がっている。

 その中、ヴィッセル神戸サポーターの有志団体である『ヴィッセル神戸サポーター連合』は22日、「3月21日付 監督交代と新SD就任新体制への説明要請」と題した声明を発表。「クラブの方針に納得いく説明が十分でないとの意見やその他確認を求める意見が多数寄せられている」とした上でサポーターミーティング開催を求めている。

 また、質問事項として「功労者である三浦淳寛前監督との今後の関係性」、「リュイス暫定監督の人選理由」、「永井秀樹氏の招へい理由」などを掲げている。そして「永井氏の再出発を否定するものでは決してありませんが、大事なのは、その出発において皆が目標に視点を合わせ、しっかり信頼の円陣を組んでスタートすることです」と永井秀樹氏について言及している。

 なお、楽天ヴィッセル神戸株式会社の三木谷浩史代表取締役会長は永井秀樹氏の会見を行う意向を明らかにしている。パワハラ行為の前科持ちである永井秀樹氏からどのような説明があるのか注目が集まる。