3月から4月にかけて放送されたくりぃむしちゅー・有田哲平主演のコメディー「アリフォルニア」(テレビ東京系)がTVerで配信されている。
舞台はアリの巣。
1話は労働の機会を与えられるもぐうたらな生活を続ける「堕落」、2話はアリたちがアリババに洗脳される「退廃」、3話はハタラキバチのハチオカ(モト冬樹)をめぐる「再会」、4話は仲間と離別する中で自身を見つめ直す「超蟻」。オープニングや劇中にインタビュー形式の映像が差し込まれ、実社会のリアリティーを含みながら滑稽な掛け合いが展開されていく。
有田が本格的なテレビコントに出演するのは「リチャードホール」(フジテレビ系)以来、約20年ぶり。「アリフォルニア」は、ダメ人間をコンセプトとする「テキトーTV」(テレビ朝日)、有田と有吉弘行がアリに扮してトークする「アリさん」(フジテレビ)、報道番組形式の「全力!脱力タイムズ」(同系)など、これまでの有田の番組を一体化した作品にも思え感慨深いものがあった。
コンビのレギュラーに加え、ピンでも独特のクイズ番組から街ブラ番組まで多様なバラエティーに出演する有田。その活躍は、幅広い見識と特有の審美観に裏打ちされたものかもしれない。
■中学時代から「アリデミー賞」を発信
昨年、プロレス界からYouTubeチャンネル「有田哲平のプロレス噺【オマエ有田だろ!!】」の発信力が評価され、「2025年度プロレス大賞」で特別話題賞を受賞したことも記憶に新しい。その一方で、大の音楽好きとしても知られ、「ベストヒットUSA」(BS朝日)では有田がヘビロテした洋楽曲から年間最優秀賞を発表する「アリデミー賞」が恒例企画となっている。
今月2日放送の「ベストヒットUSA」では、その原点となる興味深いエピソードが語られた。まずは有田が、中学時代の友人から“ある写真”が送られてきたと切り出す。それは、1985年の正月に有田から届いた年賀状の写真で、すでにそこには「1984年のアリデミー賞を教えてやる」「ベスト20はこれだ」と記されていたという。
しかも、その1位はスパンダー・バレエの「Only When You Leave」。アメリカではトップ10入りしなかったが、楽曲的な評価が高いシングルだ。当時から有田は、旺盛な好奇心とヒットチャートに捉われないセンスを併せ持っていたのだろう。
(鈴木旭/お笑い研究家)
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