地元では有名なぼったくり集団「ケンタロウグループ」のリーダーが自身が経営するキャバクラ店でぼったくり行為を繰り返し、2年間で約56億円を荒稼ぎしていた。
名古屋市の歓楽街「錦三」でキャバクラ店を無許可営業したとして、愛知県警捜査4課は25日までにグループのリーダーで住所、職業不詳の屋代健太郎容疑者(27)とメンバーの男5人らを風営法違反の疑いで逮捕した。
屋代容疑者らは2023年9月~25年12月、県公安委員会の許可を得ずにキャバクラ店「Ciel」を営業。店は別の人物の名義で営業許可を取っていたものの、屋代が実質的な経営者として従業員に指示を出し、売り上げの報告を受けていた。
ケンタロウグループは数年前から名古屋最大の「ぼったくり集団」として名を馳せ、キャバ嬢、スカウト、キャッチなど少なくとも200人以上が在籍し、錦三を中心にキャバクラなど約30店舗を運営していた。昨年、錦三のある栄地区でぼったくり被害に関する相談が263件あり、その半数近くにあたる117件が同グループ系列の店舗で起きたものだった。
「グループは『1セット5000円』と宣伝して路上でキャッチが客に声を掛けて店内に誘い込んでいた。キャバ嬢に接待をさせ、客が泥酔したり、寝ているスキに複数の系列の店舗名で合わせて数百万円をカード決済させていた。メンバーらは同じグループにもかかわらず、お互い名前も知らず、上層部への報告や店舗間のぼったくりに関するやりとりは、すべて匿名性の高い通信アプリで行っていた。メッセージは一定期間が経過すると消去され、メンバーは幹部から『警察にパクられてもグループのことは一切、しゃべるな』とクギを刺されていた」(捜査事情通)
屋代容疑者は自身がキャッチをしていた22年、錦三の路上で警戒中の私服警察官に声をかけ、「客引き行為」で現行犯逮捕されている。その後、「ぼったくり集団」の中心人物となり、錦三でキャバクラ店など10店舗以上を経営。23年には客に「1セット3000円」と説明しながら83万円を請求したとして、風営法違反(無許可営業)の疑いで逮捕され、罰金刑を言い渡されていた。当時から売り上げの一部が暴力団の資金源になっているとみられていた。
名古屋市内の風俗店は、ほぼ六代目山口組の中核組織「弘道会」の息がかかっているといわれている。

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