「負ければ後がない」そんな覚悟を感じさせる一戦で、朝倉は開始直後から積極的に前へ出た。カーフキックでリズムを作ると、鋭いパンチを立て続けにヒット。最後は左フックを起点としたコンビネーションでスモザーマンをダウンさせ、そのままパウンドで猛追。レフェリーが試合を止め、朝倉の完勝が告げられた。
これまでの2戦では、アレッシャンドリ・パントージャ、ティム・エリオットを相手にいずれも一本負け。UFCで結果を残せず苦しんできた朝倉だったが、この日は別人のような躍動感を見せた。計量時や入場時には硬い表情を浮かべていたが、勝利が決まるとようやく笑顔をのぞかせた。
試合後のインタビューでは感情を抑えきれず涙。「この試合で自分がどれだけ強いかを証明したかった。それを見せることができて良かったです」と英語で語り、「自分の打撃は世界一だと思っています」と胸を張った。
観客席で見守っていた兄・朝倉未来が笑顔で駆け寄り、グータッチを交わした後に抱擁。長く苦しんだ弟の勝利をともに喜んだ。
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