乗客には定時運航の協力を呼び掛けながら、客室乗務員(CA)の飲酒が原因で42分の遅延が発生した。


 23日午前7時40分広島発羽田行きの便に搭乗予定だった50代のチーフパーサーからアルコールが検出され、CA交代のため出発が遅れたと、27日に日本航空が発表した一件だ。

同社は昨年、運航乗務員の過度な飲酒で国交省から厳重注意を受けたが、今回はCA。同便には186人の乗客が搭乗していた。


 チーフは乗務前日の22日午後5時半から宿泊先のホテルのラウンジで30代女性の同僚CAと飲食し、ビールと白ワインをグラス2杯ずつ飲み、9時半ごろ、部屋に戻った。乗務当日の午前5時45分、出社前の検査でアルコールを検知したものの、会社へ報告せず、一緒に飲んでいた同僚は同6時10分、会社に「体調不良で乗務できない」と連絡し、ホテルに残った。


■事前のアルコール検査を放棄


 午前6時20分、チーフは同じ便に乗務する4人のCAとホテルのロビーで集合。4人から検査をするよう促されたが、チーフは検知器を手に取りながら「早くバスに乗りましょう」とせかし、空港行きのバスに乗り込んだ。通常は全員が検査を終えてから、ホテルを出発することになっている。


 到着後も「チーフ、早くしてください」と再三検査の実施を求められたが応じず、結局、空港オフィスの検査で0.11ミリグラムのアルコールが検知された。2人は社内規定で定められている勤務開始12時間前にあたる制限時間を過ぎるまで飲酒していた。


 チーフは「久しぶりに乗務が一緒になったので飲食をしていたら、時間が過ぎてしまったことに気づいていなかった」と話し、事前検査については「バスの中で実施しようと思っていたが、欠員のことで連絡をしていたため、タイミングがなかった」と釈明。


 会社側は「0.00を出すために時間稼ぎをしたと判断している」とした上で、チーフを止められなかったことに関しては「便の責任者であるチーフに対して、それ以上言うことができなかった。権威勾配といわれても仕方のない状況があった」と説明した。


 遅延が発生した時点で会社側は状況を確認できていなかったため、乗客に対して<代替要員の手配に時間を要しています>とアナウンスしたという。27日になって遅れた原因が「CAの飲酒」と分かり、乗客は「時間を返せ」と言いたい心境だろう。


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 飲酒の不祥事は過去にも…。関連記事に関しては、【もっと読む】金返せJAL! 機長の飲酒また発覚…乗客がホノルル空港で18時間以上待ちぼうけや、【さらに読む】などでも詳しく報じている。


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