中国メディアの中国証券報、上海証券報、新浪財経は、2026年7月14日から15日にかけて、瀋陽市内で走行中のBYD製SUV「唐」からリアモーターアセンブリーが脱落したと報じた。SNS上で拡散された動画では、冠水した道路を走行中、高圧ケーブルで車体とつながれた状態のモーターが水中を引きずられる様子が収められている。


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 BYDは各メディアの取材に対し、「冠水路走行中、シャーシが外部から激しい衝撃を受けたことによる脱落であり、通常走行中に自然に外れたものではない」と説明。製品の品質問題であることを否定し、「非品質問題」と強調した。なお、新浪財経は「唐」が2015年に登場したBYDの王朝シリーズを代表する主力車種であり、今回の事案が市場へ与える影響を注視している。

 整備業界の専門家は「駆動モーターは支架や固定具で底部に固定されているが、深刻な衝突や車体底部への強打があれば、モーター外殻、ケーブル、動力電池などが損傷する可能性がある」と指摘。冠水路では水面下のマンホール蓋の欠落や路面陥没といった障害物が見えず、底部を損傷するリスクが高いと警告した。

 SNS上では「新エネルギー車の冠水時の安全性に懸念がある」といった不安の声が上がり、同社の説明に納得しないユーザーも多い。中国EV市場を牽引するBYDだが、日本国内では「基本的な造りへの不安」といったネガティブな評価も根強く、今回の事案が消費者の安全意識に影を落とす可能性がある。

 現在、当該車両の年式や損傷の詳細、修理状況は公表されていない。BYDは検査報告書を提示しておらず、他部品への影響も不明だ。各紙は「検査結果の公表が信頼性を左右する」と報じており、今後の対応が注目される。

 今回の動画は、新エネルギー車の過酷な環境下における耐久性をめぐる議論を再燃させた。BYDの「品質問題ではない」との主張に対し、短期的には責任回避と受け取られるリスクもあり、長期的には安全性検証の透明性が同社の信頼性維持に向けた課題となる。

【編集:af】
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