5月14日、米海洋大気局(NOAA)が、2026年の秋から冬にかけて世界的に「スーパーエルニーニョ」が発生する可能性を37%と分析したと、CNNなどが伝えている。
そもそも「エルニーニョ」とはどのような現象なのか。
「エルニーニョとは、南米ペルー沖の赤道付近の海水温が上がることにより、日本の南に位置するパプアニューギニアや、西に位置するフィリピン付近の海水温が下がってしまう現象です。
エルニーニョが発生すると、温かい海水がある東の海域に、西の海域の冷たい海水が移動するため、日本の南の海域の水温も低くなり、夏は冷夏になる傾向があるとされています。
地球規模で異常高温や豪雨、干ばつなどが発生し、穀物の収穫などにも大きな影響が生じる一因といわれます」
しかし今回、発生が予想されているのは「スーパーエルニーニョ」。現実に発生すると日本は一転、冷夏ではなく「殺人熱波」に襲われる可能性があるという。
「2026年は、世界的に海水温がとても高い状況になっています。そのため、日本の南の西部熱帯太平洋の海水温も非常に高いのです。一定のレベルよりも海水温が高くなれば、当然、陸地も影響を受けて気温が高くなります。
NOAAの予測が正しければ、2026年のスーパーエルニーニョは過去最強です。もし初夏に発生すれば猛暑になり、40度を超える日が珍しくなくなります。ニュースにもならないくらいでしょう。
日本は年間で2000人以上が猛暑に関連して亡くなっています。
また、海水温が高いと、海面から発生する水蒸気量も多くなり、台風も大型で強い勢力になると立花教授は指摘する。
「発生個数こそ例年と変わらないかもしれませんが、日本上空を西から東に流れる偏西風が、かなり北を流れています。
そのため、日本に接近した大型で強い勢力の台風が、偏西風に乗れずノロノロと動きが遅くなり、さらには上陸するケースも多くなるでしょう。この影響は2027年、2028年にかけて続きます」
近年、スーパーエルニーニョの発生頻度が高まり、発生するまでの間隔も短くなっているという。
「かつては20年周期くらいで発生していましたが、前回はわずか3年前の2023年に発生が確認されています。これは、人間社会が排出するCO2の影響が大きいです」と立花教授は警鐘を鳴らし、「個人でも地球温暖化を防ぐ意識を高めることが大切です」と語る。
2026年は猛暑だけでなく、日本に長く居座る「ノロノロ台風」への備えも必要になりそうだ。

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