「今はのり弁か鮭弁当ならOKで、幕内弁当はNG。段々とロケ弁当のクオリティは下がっていて、1食550円前後を目標にされている撮影現場がほとんどなのです」
そう話すのはフジテレビに近い制作関係者だ。
経営悪化の大きな原因は、‘24年末に報じられた中居正広氏をめぐる一連の騒動、その後のずさんな対応によってCM出稿をとりやめるスポンサー企業が相次いだことだった。現在スポンサー数は回復傾向にあるが、この影響は未だに思わぬところにも波及している。
「現場では、予算が限りなく切り詰められている状況です。制作費は相当シビアに管理され、タクシーや飲食は自腹。少しでも“怪しい”伝票があれば経理に却下されてしまうのです」(前出・制作関係者)
そんな苦しい懐事情の中で、唯一予算面で“優遇されているドラマ”があるのだという。
「今年10月期に坂口健太郎さん(34)主演で『kiDnap GAME』というドラマが放送予定。韓国を代表する人気俳優イ・ジュンギ(44)や台湾の人気女優アリス・クー(41)、香港からは人気ボーイズグループ『MIRROR』 のメンバーとしても活動しているスタンリー・ヤウ(35)など、アジアの実力派俳優陣が出演することも発表されています。
本作は、フジと香港や韓国のパートナー会社との合作作品。日本の沖縄やシンガポールやタイなど複数都市で撮影が行われており、すでに18カ国の地域で放送・配信が決定しているといいます。ストーリーはアジア7都市で同時多発誘拐事件が発生するところから始まるグローバルな内容で、近年話題になった『イカゲーム』(Netflix)のような世界的大ヒットを見越して制作されているようです」(テレビ誌ライター)
本作の撮影は1月からスタートしているようだが、主演の坂口の撮影は終了したものの、いまだに撮影クルーはタイやらシンガポールで撮影を続けているのだという。
「様々な国との共同作品とあって、各国のスポンサーがいますから制作予算が円滑なんです。ゴールデン枠のドラマ制作予算はだいたい1話で2000~3000万円あたりなのですが、このドラマは10億円以上の制作予算があるので10話なら1本で1億円ほど使うことができるのです」
国内のドラマ制作では予算が絞られている一方、本作には潤沢な資金が投じられているため、この“格差”に局内でも不満の声が少なくないのだという。
「予算がなく、がんじがらめで四苦八苦している日本国内のドラマ制作現場からは『何カ月もタイやらシンガポール、沖縄に滞在して一体何してるんだ?』と嫌味も聞こえてくることもあるのだとか……。
たしかに巨額を投じた一大プロジェクトですから、もし本作がコケてしまった場合、国内のドラマ制作現場にさらなる予算の皺寄せが来ることは自明でしょう。世界的大ヒットを目指していると言いますがもちろん売れる保証はないため、すでに国内の制作現場では同作がヒットできるかどうかに戦々恐々としているようです」(前出・フジテレビ関係者)
苦境のフジテレビが仕掛ける大作は果たして吉と出るか――。

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