「7月14日、NHKは、来秋(2027年後期)のNHK連続テレビ小説(以下・朝ドラ)『なぎさの進化論』のヒロインをオーディションで決めると発表しました。かつては無名の新人を発掘していましたが、近年は有村架純(33)や伊藤沙莉(32)など、朝ドラ出演を機に、のちの作品でヒロインに抜擢される傾向が強くなってきています」(芸能ライター)

“朝ドラの登竜門は朝ドラ”となっているなか、もっともヒロインに近い女優は誰なのか。

テレビコラムニストの桧山珠美さんが最有力候補と見ているのが、原菜乃華(22)だ。

「昨年、やなせたかしさんと暢さん夫婦をモデルにした『あんぱん』では、今田美桜さん(29)演じるヒロイン・のぶの妹メイコ役を演じました。やなせたかしさんをモデルにした柳井嵩の妻・のぶは3姉妹。次女役の河合優実さん(25)は、夫が戦死してしまうという難しい役柄を演じましたが、末っ子役の原さんは明るくて、視聴者に愛されるキャラクターでした。朝ドラヒロインでは、みんなから愛されるタヌキ顔が求められるので、原さんはいずれヒロインになれる器だと感じていました」

現在、プリマハムのCMでも明るく親しみやすい姿を見せているが、桧山さんは確かな演技力にも注目している。

「2026年4月期の深夜ドラマ『るなしい』(テレビ東京系)では、「神の子」として育てられ、女子高生ながら信者ビジネスの教祖、という難しい役どころでしたが、“無垢”と“狂気”の二面性を合わせもつキャラクターを感情豊かに表現。演技力の高さを証明してみせました。秋からの『もうパパ!』(テレビ朝日系)では、ゴールデン・プライム帯(19時~23時)で初主演になることが話題になりました。しかも脚本家は、朝ドラ『虎に翼』を手がけた吉田恵里香さんということもあり、さらにヒロインに一歩近づいた感があります」(桧山さん、以下同)

さらに桧山さんは、原の所属事務所の大先輩(社長)に、大河ドラマ『豊臣兄弟!』で織田信長を演じて話題になった小栗旬(43)がいることにも着目している。

「“大人の事情”的な側面では、小栗さんのほか、同事務所の中沢元紀さん(26)も『あんぱん』で、柳井崇の戦死した弟役を好演し、坂口健太郎さん(35)は朝ドラ『とと姉ちゃん』、『おかえりモネ』に出演。かなりNHKドラマに貢献しています。私は“橋田ファミリー”のように、“NHKファミリー”というのも存在すると見ていて、NHKが大切にする俳優の中に、原さんの所属事務所もエントリーされているはずです。

それを強く感じたのは『あんぱん』の最終週。当時、原さんは二十歳くらいで老け役には無理がありましたが、それでも最後までドラマに登場し、歌手を目指していた役どころということもあって、歌うシーンまで与えられる厚遇ぶり。“これはかわいがられているな”と確信を得ました(笑)」

磐石に見える原の朝ドラヒロインへの道だが、不安材料もあるという。

「森七菜さん(24)の存在が気になります。岡山天音さん(32)と出演した『ひらやすみ』(NHK)での演技は、『第52回放送文化基金賞』で演技賞を受賞し話題になりました。当然、森さんもNHKファミリーとしてエントリーされているはずなので、最大のライバルになるのでは。

また、『あんぱん』で姉妹役を演じた河合優実さんが、2028年前期の朝ドラ『ほんのキモチ』の主演を務めることが発表されたことも、原さんにとっては懸念材料です。同じ作品で“ヒロインの妹役”を演じた2人が、ともに未来の朝ドラヒロインに抜擢されるというのは極めて異例なことです。

とはいえ、今秋から原さんが主演するドラマで脚本を務める吉田さんは、『また朝ドラを担当したい』と意欲を示していました。2027年秋のヒロインを逃しても、吉田さんが朝ドラに再登板することになれば、原さんとペアを組むことも、なくはないはず」

桧山さんは、原はまだ22歳のため、急ぐ必要はないという考えだ。

「俳優としてさらなる高みを目指すためにも、作品選びが重要です。とりわけ近年の朝ドラにおいて“現代劇”は苦戦を強いられるケースが目立ちます。

記憶に新しい『おむすび』で主演を務めた橋本環奈さん(27)の例を見れば歴然。作品の不評が彼女自身のキャリアにおいて、むしろ手痛いマイナスに作用してしまった印象は拭えません。

原さんは『あんぱん』でもモンペ姿が板についていたように、案外、古風な女性も似合うので、現代より少し前の昭和に生きる、素朴な女性の役がいいのでは」

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