
韓国芸能界が大騒ぎだ。中国政府が韓流スターを国内から締め出す“限韓令(韓流禁止令)”をテレビ局や興行会社に通達したという。その結果、韓流スターの出演番組の放送中止やCM降板、イベント中止が次々と判明、スターだけでなく、韓国の芸能関係者までが入国拒否に――。
「中国政府が“見せしめ”として、ファンに影響力のある韓流スターや作品をターゲットにしているようです。ソン・ジュンギ(31)やチョン・ジヒョン(35)がいい例で、2人は中国でトップ3に入るスマホメーカーのCMモデルに抜擢されていましたが、2人とも降板させられました。また、『チャングムの誓い』のイ・ヨンエ(45)が13年ぶりに出演したドラマ『師任堂』も、今年10月に中国と韓国で同時に放送開始されるはずでしたが、中国での放送許可が下りずに延期されました」(韓流雑誌編集者)
さらに信じられないことまで――。『江南スタイル』を世界中に大流行させたPSY(38)は、中国でレギュラー出演する音楽番組『THE REMIX』に出演した際、顔や全身をモザイクで消されて“いなかったこと”にされた。人気アイドルグループ『iKON』も、出演番組から消されるはめに……。今回紹介したのはこれでもごく一部。尋常な嫌がらせではない。
だが、中国で“わが世の春”を謳歌していた韓流スターが、なぜこんなことに?
「発端は、今年7月にアメリカと韓国が、北朝鮮の脅威に備えるためとして、米軍の最新鋭迎撃ミサイル(THAAD)を在韓米軍に配備するという決定をしたことです。米軍の最新ミサイルとその運用のためのレーダーが自国近くに配備されることに、中国は猛反発していましたが、韓国は聞かなかった。これがきっかけで、限韓令が発動されたのです」(外信部記者)