中日は27日、選手育成環境のさらなる強化へ向け、ファーム拠点の移転先となる地方自治体の公募を、開始したと発表した。同球団は、25年11月27日に、老朽化に伴い、2軍の本拠地をナゴヤ球場から移転することを発表していた。

公募の1次提案の締め切りは7月17日、2次提案の締め切りは10月30日で、2027年5月ごろの優先交渉権者の決定、2030年代前半の移転を目指す。

 新拠点のコンセプトは、「ドラゴンズ・ベースボールタウン構想」に決定。3つの視点をテーマに掲げた。

 ⑴誰もが高め合う「最高の育成環境」 最先端の環境でプロが研鑽を積み、その姿を間近に感じられるオープンな拠点を構築。世代や立場を超えた交流を通じて未来の才能を育む「プロ・アマ融合のシンボル」であり、球界最高レベルの育成拠点を目指す。

 ⑵地域へ届ける「野球振興の拠点」 本格的な野球振興活動の拠点を目指す。少年野球・女子野球への支援のほか、ドラゴンズOBのコーチやドラゴンズベースボールアカデミー事務局を常駐させ、アマ指導者の育成にも取り組む。また、野球にかかわる人たちが集う交流スペースも用意し、地域全体の野球文化を底上げを狙う。

 ⑶地域と共に歩む「持続可能な運営モデル」 自治体との適切な役割分担による効率的な運営スキームを構築し、地域の共有資産として価値を高め続け、長期的に自立・安定した施設運営を目指す。

 移転地公募条件の概要は以下。

【立地】バンテリンドーム ナゴヤから車で原則1時間以内であり、公共交通機関で無理なくアクセスできること。

【敷地】利用可能面積 7万~8万平方m程度。

原則として一団の土地であり、球場や諸施設が適切に配置できること。自治体所有地であることが望ましいが、提案時点で当該自治体が所有する敷地に限定しない。

【必須施設】メイン球場、サブ球場、サブグラウンド、屋内練習場、クラブハウス、選手寮、関係者用駐車場、一般用駐車場

【その他】20~30年以上継続して利用可能なこと。2030年代前半に移転が完了できること。

【事業スキーム】中長期にわたって安定的なファーム拠点の運営ができるよう、自治体から効果的な支援や協力がいただけること。

【地域との連携】自治体、市民、ファン、地域の団体、企業等と継続して良好な関係を築けること。

「ドラゴンズ・ベースボールタウン構想」に賛同し、公民連携により、スポーツを通じた社会貢献に取り組んでもらえること。

 ナゴヤ球場は、1948年に「中日スタヂアム」として開場。51年に全焼火災に遭い、75年に「ナゴヤ球場」に名称を変更。96年まで1軍本拠地として使用された。94年には同率首位で並んだ巨人と中日がシーズン最終戦で直接対決した「10・8」の舞台にもなった。97年から2軍の拠点として使用されている。

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