2010年にTBSに入社し、『朝ズバッ!』『報道特集』などを担当したのち、2016年に退社したアンヌ遙香さん(40歳・以前は小林悠として活動)。

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 TBS退社から紆余曲折を経て20年生活した東京を後にして活動拠点を故郷北海道に戻したアンヌさん。
アラフォーにして再スタートを切った「出戻り先」でのシングルライフの様子や心境をつづる連載です。
 第80回となる今回は、「メンテナンスデー」にまつわるエピソードをつづります(以下、アンヌさんの寄稿です)。

心身を整えるための「メンテナンスデー」

「メンテナンスデー」や「ご自愛日」という言葉、最近よく聞くような。

 もともとはモデルや会社経営者などが使っていた言葉との事ですが、今ではすっかり幅広く市民権を得ています。休日に美容院や習い事、マッサージなどを入れて心身を整えるメンテナンスをする日。

 特に女性は、ネイルサロンやら美容院やらとにかく忙しい。みなさんどのぐらいのペースでそういう日を作っていますか? 私はとにかく一緒に住んでいる大型犬ファーストの人生を送っているので、仕事以外で自分の都合で一日家をあけることが考えられないというところ。

 ロケが終われば、美容院が終われば即帰宅、会食終わればタクシーかっ飛ばして帰宅、があたり前の日々。そんな中、先日家族に、丸一日リリーちゃんを見ているから、やりたいことを済ませてくればと言ってもらったのです。

 という事で! ある休日に思い切って予定を詰め込んでみました。え、こんなのTBSで働いていたとき以来かも……。

パズルのように予定をいれた一日がスタート

40歳の私、休日に予定を詰め込んだらヘトヘトに……皮膚科にヘッドスパ、「心身を整えるつもりが」
アンヌ遙香さんと愛犬リリー
 およそ10年ぶりのご自愛デーに、すっかり肩を回した私。入念に分単位で予定を組み込んでいきます。

 午前中は皮膚科、移動時間を加味して11時半より友人とランチ、さらに好きなカフェで開催されていたアートイベントを覗きながらお茶、そして移動をして以前から気になっていヘッドスパを予約。


 まるでパズルのように完璧に我ながらうまく組み上げたスケジュール。さあ、メンテナンスデー開始。

 まずは午前一発目から思ったより時間がかかったことによる誤算が。普段肌荒れなどあまりしないタイプなのに最近変に吹き出物がでてくるので皮膚科に駆け込んだわけでしたが、どうやら何かにかぶれている様子。

 いろいろ相談しているうちに想定外に時間が経過!! もう11時すぎてる! 慌てて地下鉄駅へ。約束の時間ぎりぎりに友人とのランチの場所に滑り込み。はあはあ。

 これは問題なく最高! おしゃべりは絶好調! ハイテンションでカフェへと移動し、アートイベントも心地よい時間!! いやあ仲良しとの時間は良いもんだ。

 ただ! 普段ならここで帰るタイミング。「まだヘッドスパがある」という事実が、心地よく疲れ始めた自分の身体にプレッシャーをかけ始めます。

 いや、それでも今の私は凝り固まった頭皮をほぐさなくてはならぬ! 3時間(!)施術で癒やされるはずだと自分に言い聞かせ、向かいました。ご自愛、大変だぞ。


ヘッドスパは期待以上だったけど、問題は……

40歳の私、休日に予定を詰め込んだらヘトヘトに……皮膚科にヘッドスパ、「心身を整えるつもりが」
アンヌ遙香さん
 ヘッドスパは期待以上。 頭皮の状態をマイクロスコープで見せてもらい、自分の普段のケア不足に軽く衝撃を受けつつ、うす暗い空間での丁寧な施術に身を委ねます。

 10工程もあるという本格的なケアの中で、私は何度も寝落ち。そのたびに自分の「グガッ」といういびきで目を覚まし、何事もなかったかのように体勢を整える……の繰り返し。恥ずかしっ。

 施術後の髪は驚くほどつややか。やはり確かな効果がある! 問題はその後。もう正直へろへろ。寝て起きての繰り返し、同じ姿勢を続けるのはアラフォーにはきつい。

 お店をあとにし、もう晩御飯支度する体力がほぼゼロである自分に気づきました。

 デパ地下で何かお惣菜でも買っていこうかと思ったものの、お惣菜売り場に足を踏み入れた途端、夕食時ということもありごった返したその光景に私は閉口。

 踵を返して外に出れば北海道特有の春の強風と砂ぼこり。せっかく整えていただいた髪は一瞬で乱れる。
そして寒い! 踏んだり蹴ったりじゃん。

 タクシーに乗りたい気持ちを抑えつつ、これ以上の出費は避けようと公共交通機関を使い帰宅した私を褒めていただきたい。帰宅した瞬間ソファに崩れ落ちました。

「女であること」の大変さを痛感

 はっきり言ってこんなに疲れたの何年振りだろ。いろいろプロに整えていただいたのは最高でしたが、私には一日ですべてを詰め込むのは上級者すぎたもよう。

 年齢や体力の変化もあるのかもしれませんが、みんな、一日で病院いったりピラティスいったり本当すごいね?!

 そしてつくづく、「女であること」は本当大変。ネイル、メイク、肌、肉体を整える、場合によっては習い事……それにプラスして仕事、家事、子育て、ですからね?!

 女はみんな鉄人ですよ。こんな私にとっての本当のメンテナンスは、家で愛犬とゆっくり過ごす時間なのだと改めて気づいた次第。

 もし予定を詰め込むなら、帰りは無理せずタクシーを使い、食事も用意しておくなど、徹底した準備をしよう。うん。

 メンテナンスデーは気軽に作るものではなく、さらなる入念な計画と覚悟が求められるものなのかもしれません。そして何より、自分にとって本当に回復できる時間は本当は何なのかを見極めること。
愛犬よ、もう私はむやみに出歩いたりしないぞ。

<文/アンヌ遙香>

【アンヌ遙香】
元TBSアナウンサー(小林悠名義)1985年、北海道札幌出身、在住。現在はフリーアナウンサーとしてSTV「どさんこWEEKEND」メインMCや、情報番組コメンテーターして活動中。北海道大学大学院博士後期課程在籍中。文筆家。ポッドキャスト『アンヌ遙香の喫茶ナタリー』を配信中。Instagram: @aromatherapyanne
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