2010年にTBSに入社し、『朝ズバッ!』『報道特集』などを担当したのち、2016年に退社したアンヌ遙香さん(40歳・以前は小林悠として活動)。

40歳・元TBSアナが「エアコン掃除」をプロに頼んで“ぐった...の画像はこちら >>
 TBS退社から紆余曲折を経て20年生活した東京を後にして活動拠点を故郷北海道に戻したアンヌさん。
アラフォーにして再スタートを切った「出戻り先」でのシングルライフの様子や心境をつづる連載です。
 第81回となる今回は、エアコンクリーニングを依頼した際のエピソードをつづります(以下、アンヌさんの寄稿です)。

エアコンクリーニングをプロに依頼することに

 家事代行や、室内などの清掃サービス。 利用したことありますか?

 プロにお願いすればその間自分の時間を確保することもできるので、忙しい現代人にとってはもってこい。最近だとプレゼントとして家事代行サービスのギフトチケットなどもあるそう。「モノ」がいらないという方に時間をプレゼントする感覚でしょうか。

 私はこの度、夏本番に入る前に、エアコンのクリーニングをプロのお掃除業者さんに思い切ってお願いすることに。

 我が家にはゴールデンレトリバーがおりますが夏の暑さにはめっぽう弱く、おそらく今年もだいぶ早い段階からエアコンを稼働することになると予測を立て、4月のうちから予約。

 この早い動き、偉いでしょ? プロのエアコンクリーニング、2~3時間はかかると事前に聞いていたので、その間私は料理でも作り置きしようか、それとも原稿をサクサク書いてしまおうか、とウキウキ。

作業開始とともに“自分の時間”をスタートするも…

40歳・元TBSアナが「エアコン掃除」をプロに頼んで“ぐったり疲れてしまった“ワケ「お茶を出せる余裕がほしい」
アンヌ遙香さん
 時間の使い方がうまい社会人って余裕があって素敵だぞ! そして来る当日。なぜか私が朝から妙に気合いが入りドキドキ。普段窓辺に干している洗濯物を別部屋に移動させたり、玄関の靴を片付けたりてんやわんや。

 エアコンの真下にはソファがあるし、少し動かすか? いや、素人が動かすのはよくないか……とバタバタ。

 そうこうしているうちに時間ぴったりにやってきたのは、感じの良い女性スタッフさん二人組。
事前に大型犬を飼育していることをお伝えしていたので、ワンちゃんにも親切にしてくださる。

 ただご迷惑をおかけしないよう私の体にカラビナでリードをくくりつけ、ワンちゃんと一心同体状態に。わんこが万一暴れても安心だ! さあ、準備OK! 作業を始めてくださいっ! ではでは私は自分の時間を……とキッチンで作り置き祭りをしようとしたところ、「清掃にさいし水をくみたいので水回りを使わせて頂きます」とのこと! え、そうなの?! なんか洗い物とか飲みかけのコーヒーとか散乱してるけど!!! はい、そこで私は慌てて洗い物開始。

 そうか、キッチンを業者さんに使っていただくなら作り置き作戦は却下だから……じゃあ原稿書くか!! と、PCを開き作業をする作戦に変更。しかし愛犬がいちいち清掃作業の一挙手一投足を監視し、動き回る動き回る。 私の体にくくりつけたリードごと動き回る愛犬。 落ち着かないよ!!

お会計でハプニングが

 緊張感マックスの愛犬の子守りをしているうちに清掃は無事終了。支払いは現金のみ。事前に聞いていたため、前の晩にお金をコンビニでおろしておいた偉い私。

 やるね自分、と万札を差し出すと、 「すみません……お釣りがなくて……」と申し訳なさそうなスタッフAさん。え! ごめんごめん万札じゃだめだったか!! ごめんなさい! 私の気が利かなかった……。

 そこで急遽スタッフさん一人がお釣り確保のため郵便局へ。残されたスタッフBさんと私、そして私たちを見つめ続けるゴールデンレトリバー。


 私、気まずくないように会話をしなければ、という謎のアナウンサー精神が発動。本来であればここで「お茶でもどうぞ」とスマートに出せばよかったのでしょう。しかし私はなぜかトークで場を繋ぐ道を選択。

「この辺、住みやすいですよね」とか「最近桜咲いてきましたね」とか、私はとにかく薄くて軽いトークを投げ続けました。

 なにやってんだよ。早くお茶を出しなさいよ! もう……。会話が厳しくなってきたところでお釣りを手にしたもう一人のスタッフさんが帰還。ふう……。

何もしていないのに、ぐったり

40歳・元TBSアナが「エアコン掃除」をプロに頼んで“ぐったり疲れてしまった“ワケ「お茶を出せる余裕がほしい」
アンヌ遙香さん
 作業自体はとてもスムーズで、エアコンは見違えるほどきれいに。ありがたい、本当にありがたいのです。でも私、やっていただいている間「自分の時間を満喫する」なんて到底できませんでした。

 その後、野球のデーゲームをつけながら横になったところ、気づけばそのまま寝落ち。
何もしていないはずなのに、ぐったりと疲れている自分に驚いたのでした。

 家事代行のようなサービスは、確かに便利でありがたいものです。自分ではできないところまできれいにしてもらえるし、時間も節約できる。でも、どうやら私はまだその“恩恵をリラックスして受け取る側”にはなれていないよう。

 ひとさまが家にいると、どうしても気が抜けず、どこか“おもてなし側”のスイッチが入ってしまうようなのですよね。 だめだ、まだ私は時間の使い方も家事代行サービスを使いこなすこともなかなかできる器ではないようです。

 次はお茶をすっと出せる余裕がほしい。 家事代行、お願いするのもなかなかコツがいるんですね?!

<文/アンヌ遙香>

【アンヌ遙香】
元TBSアナウンサー(小林悠名義)1985年、北海道札幌出身、在住。現在はフリーアナウンサーとしてSTV「どさんこWEEKEND」メインMCや、情報番組コメンテーターして活動中。北海道大学大学院博士後期課程在籍中。文筆家。ポッドキャスト『アンヌ遙香の喫茶ナタリー』を配信中。
Instagram: @aromatherapyanne
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