(北京中央社)最大野党・国民党の張栄恭(ちょうえいきょう)副主席(副党首)は11日、中国の国政助言機関、人民政治協商会議(政協)主席で中国共産党序列4位の王滬寧氏と中国・北京の人民大会堂で面会した。張氏はあいさつで「民族的観点から言えば、両岸(台湾と中国)の人々はみな中国人で、家族だ」と述べた。


張氏は中国で開かれる両岸間の文化やメディア関係のサミットに出席するため、関連業界の代表者と共に訪中した。訪問団には馮明珠・国立故宮博物院元院長や映画監督のチュー・イェンピン(朱延平)氏、俳優の伊能静氏らが参加した。

この日の会談には、中国で対台湾政策を担当する国務院台湾事務弁公室(国台弁)のトップ、宋濤主任らも同席した。会談は一部のみ取材陣に公開された。

王氏はあいさつで、今回のサミットは血縁・文化のつながりをテーマに、両岸の人々の「国土の不可分を固く守り、国家の混乱、民族の離散、文明の断絶を許さない共通の信念」を示すと紹介し、中国共産党の習近平総書記が先月10日に国民党の鄭麗文(ていれいぶん)主席(党首)と面会した際に発表した重要な談話の精神を貫徹する重要な行動だと述べた。

習氏は4月の会談で、両岸の同胞はいずれも中華民族であり、中国人だと強調し、「一つの中国」を巡る「92年コンセンサス」の堅持と台湾独立反対という共通の政治的基礎のもとで、台湾の各政党や団体、各界との交流を強化する方針を示していた。

張氏は両岸の平和と発展を推進し続けていく上での三つの考え方を示し、中華文化を基礎とすることや法律と体制を規範とすること、抗日戦争などの共通の記憶を媒介とすることを挙げた。法律と体制に関しては「事実上、両岸双方の法律と体制はいずれも一つの中国の枠組みで両岸関係を位置づけている。これは極めて明確な現実だ」と語り、この現実を用い、双方の協議の仕組みを始動させてこそ、政治的基礎ができると訴えた。

11日に「海峡両岸中華文化サミット」、12日に「両岸メディア従事者サミット」がそれぞれ開かれる。文化サミットは2024年に初開催され、今年で3回目。王氏は昨年の文化サミット開幕前にも台湾側の参加者と面会していた。


(張淑伶/編集:名切千絵)
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