スマホの入力速度がキーボードに追いつきつつある(フィンランド・英・スイス合同研究)

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 スマホ全盛の今、どうにか時代についてはいけても、フリック入力だけはどうにも苦手という昭和世代の人たちもいるんじゃないだろうか?

 キーボードならカタカタッ、ターン! と勢いよく入力できるが、フリック入力となるとタッチスクリーンを見つめたまま手が止まってしまう。昭和世代あるあるだ。


 そんな人に限って「今時の若いもんはキーボードも使えんのか!」なんて謎の優越感に浸っているかもしれないが、なんとスマホとキーボードの入力速度の差はどんどん縮まってきているのだそうだ。

【スマホの入力速度はキーボードに近づきつつある】

 フィンランド、アールト大学をはじめとする研究グループによる調査では、ボランティアにオンラインのタイピングテストを受けてもらい、その入力速度やエラー率などを計測した。

 160ヶ国以上から全年齢層3万7000人(大半は女性で、半数は米国人)が参加した、この種のものとしては最大規模の調査だったとのことだ。

 テストの結果、スマホの入力を親指2本で行なったときの平均入力速度は、1分あたり38単語で、物理的なキーボードの平均速度と比べて25%程度しか遅くないことがわかった。
 
 たしかにキーボードが得意な人ならば100単語/分というスピーディな入力も可能だが、そこまで熟達している人の数は減っており、平均だと35~65単語程度でしかないそうだ。

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【どんな入力方法が速いのか?】

 ちなみにスマホの入力速度を上げる一番の決め手は、入力を1本指で行うか、2本指で行うかだった。親指2本で入力すると、74%で大幅な入力速度の上昇が見込めるという。よってできるだけ速くスマホ入力をしたい人なら親指2本で操作するのがオススメなのだそうだ。

 とはいえこれはアルファベット系の言語を入力する場合である。日本語のフリック入力となると、また違う結果になるかもしれない。

 また誤字を自動的に修正してくれる「オートコレクト」機能はたしかに効果がある一方で、「予測変換」を利用しても入力速度はそれほど上がらないことも判明した。

 その理由としては、予測された単語の中から正しいものを探して選ぶための時間が案外長く、普通に入力するよりもかえって遅くなってしまうのだそうだ。


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【若い世代の方がスマホの入力速度が速い】

 世代間のギャップもかなり大きいようだ。たとえば10~19歳のグループは、40代の人よりも1分あたり10単語速く入力することができる。

 参加者がスマホを利用している1日の平均時間は6時間だった。スマホネイティブな若者たちは、上の世代よりもずっとスマホに親しんでいるので当然の結果だろう。
 
 中にはスマホで1分間に85単語も入力できた猛者もいたというのだから、スマホとキーボード入力の差はまだまだ縮む余地があるということかもしれない。

 この研究は10月2日に台湾で開催された「MobileHCI 2019」で発表された。

References:Smartphone typing speeds catching up with keyboards | Aalto University/ written by hiroching / edited by parumo

記事全文はこちら:スマホの入力速度がキーボードに追いつきつつある(フィンランド・英・スイス合同研究) http://karapaia.com/archives/52283178.html
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