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2026年5月5日、東京・板橋区立文化会館 大ホールにて声優ユニット・DayRe:によるワンマンライブ“LAWSON presents DayRe: 1st Anniversary Live – Page:366 –”が開催された。ミュージックレイン3期生として活動してきた橘 美來、相川奏多、宮沢小春、夏目ここな、日向もかの5人が、昨年5月5日にDayRe:として活動をスタートさせてから1年=366日目となるこの日。
PHOTOGRAPHY BY 篠田直人
TEXT BY 澄川龍一
濃密な1年を過ごした、“今のDayRe: ”が見せる圧倒的パフォーマンス
2025年5月5日、ヒューリックホール東京にて開催された“ユニット名&デビュー曲お披露目会”にてそのキャリアを踏み出したDayRe:。デビュー曲「DeaRy Days」以降は翌6月に「Happy Bubble Party」をリリース、夏には“リスアニ!LIVE 2025 ナツヤスミ”や、“Animelo Summer Live 2025 ThanXX! ”でのけやきひろばでのステージといったイベント出演を経験する。その後11月には刺激的な1st EP『ReFraction』をリリースし、1年目にして新たな音楽性を拡張することに成功した。そして2026年には“リスアニ!LIVE 2026”への出演を経て、4月には2nd EP『刹那的ロマンティック』をリリースするなど、精力的な1stシーズンを過ごしてきた。
そんな彼女たちのキャリア1年目を締め括る集大成的なワンマンとなったのがこの日の“Page:366”というわけである。それもあって、この日の会場となった板橋区立文化会館は、これまでのキャリアを追い続けてきた多くのファンたちが詰めかけている。そこにはどこか、待ちに待ったDayRe:としての本格的なワンマンへの期待感と共に、いよいよ彼女たちが踏み出す新たな一歩を目撃せんとする緊張感も見受けられる。開演時間を迎えるところで、会場内のBGMが「DeaRy Days」へと変わり、いよいよDayRe:のステージが幕を開けようというあたり、観客の待ってましたの歓声の中にはどこか息を呑むような空気も感じられる。そうしたなかでステージ後方にあるライブタイトルが映されたスクリーンには、雷門やスカイツリー、東京タワーといった街の風景が映し出される。そこから1st EP『ReFraction』収録の「Overture」のフレーズが流れ出す頃、その雑踏の中にDayRe:のメンバーの姿が現れ出す。巨大な都市の中でメンバーそれぞれがぽつりといるという描写は、まだ何ものでもない者たちが何かになろうとしているという『ReFraction』のテーマを思わせる。
続いて鳴らされたのは『ReFraction』の曲順通りではなく、2nd EPのオープニングを飾る「刹那的ロマンティック」だ。シンガロングを伴うアンセミックな冒頭のなか、ステージ後方には逆光に照らされ、拳を突き上げた5人のシルエットが見える。そこから歌い出しと共に5人が一斉にステージ前面へと躍り出した。スクリーンもないしバンドもない、まさに5人だけのステージだ。そこで彼女たちは広い舞台の中でのっけから複雑なフォーメーションを含むダンスとともにマイクリレーを展開していく。今年に入ってからの“リスアニ!LIVE”のステージを観ても思ったことだが、『ReFraction』以降のDayRe:はハイクオリティーなサウンドと共に歌唱やダンスで圧倒していくパフォーマンスが印象的で、キャリア1年でこのクオリティーはすさまじいものがある。それゆえか出だしとしては爆発的熱狂を生む以前に、ピンと張り詰めた緊張感のなかで固唾を飲んで見つめるような雰囲気もあった。しかしそれがサビに入り、5人でのユニゾンを聴かせていくあたりから、観客のシンガロングと共に熱狂が広がっていくように感じられる。そしてそれが中盤のインストで、5人のテクニカルなダンスが展開されていく頃には観客の歓声もさらに増大していく。高品質かつ熱狂的、そして緊張からの爆発という1曲の中で感情が大きく揺れ動くさまを“ワンマンの1曲目”で観られたことは大きいし、同時にこの「刹那的ロマンティック」で今のDayRe:の魅力を存分に味わえるというモーメントにもなった。
そこからアコースティックギターのカッティングが鳴るなか相川が「DayRe: 1st Anniversary Liveへようこそ! 盛り上がっていきましょう!」と言って「プロトノイズ」がスタート。ここでも5人のパフォーマンスの切れ味は増すばかりで、複雑なフォーメーションを維持しながらステージ左右に動いて観客を煽っていき、途中ステージ後方の上下手にある階段に宮沢と相川が上がっていくなど、前後左右の立体的なステージングを見せていく。その一方で個々のマイクリレーも楽しめるこの曲では、各メンバーのパワフルな歌唱が堪能できる。そこに観客も“ディストーション ディストーション” “ハウリング ハウリング”とシンガロングを返す。一気に熱量の高い空間が形成された。そこからクールなダンストラックの「鏡面上、今、レーゾンデートル」へ。ここでも観客のクラップと共にキレのあるダンスを見せていく。なかでも夏目のソロダンスパートには一際歓声があがるなど、DayRe:という5人、一方で個々の魅力も存分に打ち出していった。
序盤で一気に観客のハートをがっちり掴んだあとは最初のMCへ。相川が「皆さんこんにちはー!」と大声でのご挨拶。各メンバーの自己紹介を経て、観客の大歓声にもご満悦な様子で、宮沢が「DayRe:ちゃんも1歳となりまして、この盛り上がりのまま次のブロックに行きたいのですが」と始めると、どうやら次は撮影席の観客は撮影可能のコーナーとなるとのこと。
そして昼公演では、2024年にリリースされたミニアルバム『~まだ見ぬ青を探して~時々カルテット』から、「名もなき青のハルモニア」を披露。DayRe:結成以前の5人による楽曲ということもあって、近作にはないエバーグリーンな青春感が感じられる1曲。ここでもステージをたっぷりと使いながら爽やかなパフォーマンスを聴かせる。最後に5人が笑顔で向き合って歌う姿が印象的だ。
そしてMCでは夏目が「さあ、次は、お楽しみの……」ともったいつけながら「ソロカバーコーナーでーす!」と宣言。最初は誰か?というところで「私でーす!」と日向が元気よく挙手。ここからはメンバーによるソロでのパフォーマンスだ。客席が一瞬にして日向のイメージカラーである黄色一色に染まるなかで始まったのは、mona(夏川椎菜)feat. HoneyWorks「#超絶かわいい」だ。キュートかつハイテンションな日向にぴったりな楽曲で、ステージを縦横無尽に動き回りながら観客からの“超絶かわいい”のシンガロングを煽っていく。コーナーの幕開けに相応しいハイスパートかつかわいいステージだ。
続いては夏目が登場、緑のペンライトが輝く中で歌われたのはTOKOTOKOによる「夜もすがら君想ふ」へ。やはり夏目のコシのあるボーカルにはロックサウンドがよく似合う。軽快なリズムに乗せて聴こえる低域は爽やかかつフロアをしっかり揺らせる力強さがある。
そこからの宮沢のソロステージは、乃木坂46「気づいたら片想い」のカバー。動きのあるパフォーマンスだったこれまでの2人に対して、宮沢はステージ下手の後方で立ちながら、切ない歌唱を聴かせる。「プラチナ」でもあった、少しハスキーがかったようにも聴こえる独特の倍音がある宮沢の声は、こうしたエモーショナルな楽曲にはぴったり。特に転調したクライマックスは絶品だ。こうしたアプローチは今後のDayRe:でも見てみたくなる。
客席のペンライトが宮沢のイメージカラーである水色から青へと変わり、橘のソロコーナーへ。披露されたのはなんと、TVアニメ『IS 〈インフィニット・ストラトス〉』EDテーマ「SUPER∞STREAM」だ。いわばキャラソンの王道を行くアッパーなサウンドで、橘は終始観客にレスポンスとジャンプを煽りまくる。もちろん自分もアクティブに動いてジャンプしながら、芯の真っ直ぐな歌唱を聴かせるかっこよさもあるのだが、隙あらば観客に向かって煽り続けるという彼女の全力かつアニソンへの深い愛が強烈に印象づけられた格好だ。
そしてソロコーナーの最後を飾ったのは相川。ステージ上手の階段の上に登場し歌い始めたのは藍井エイル「IGNITE」だ。
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完成度の高いステージを通じて見えてきた、DayRe:のこれから
ここまで様々な角度でDayRe:を堪能することができたあと、いよいよセットはクライマックスへ。まずはアグレッシブかつトリッキーな展開を見せていく「ヒトリ狼」へ。複雑なリズムに乗りながらライブらしく力感のあるパフォーマンスを見せていくところは流石である一方で、ソロコーナーを通過したあとだけに、個々の歌唱がより粒立って聴こえる。それぞれの個性を補いあって5人が一体となる様はDayRe:の真骨頂だろう。
「ヒトリ狼」が終わると日向が「皆さん! 飛びたくてうずうずしていたんじゃないですかー!?」と観客を煽る。楽曲に入る前に、観客とサビでジャンプするところのレクチャーがあったあと、お待ちかねの「クラキュラJump」へ。リリースされたときからみんなが一緒にジャンプするという、いわばライブアンセムになるであろう期待されていたこの曲、まずは複雑なリズムの中で個々のマイクリレーがスリリングに展開される。ここで充満したエネルギーがサビでジャンプとなって爆発する瞬間は圧巻だ。ライブらしいお祭り感と緻密なステージングが合わさった、確実に今後のDayRe:のセットでも重要なポジションとなるであろう楽曲だ。そこから、こちらもライブにピッタリなお祭り楽曲である「Happy Bubble Party」へと移行。終盤戦でとてつもなくタフな展開なのだが、ステージ上の5人は笑顔でステージを縦横無尽に動き回る。
ライブアクトとしての地肩の強さをしっかりと見せつけたブロックの、そしてライブ本編を締め括ったのは、『刹那的ロマンティック』の最後に収録された「Here We Run」だ。作詞に夏川椎菜、作曲に雨宮 天、振り付けに麻倉ももという、DayRe:の先輩であるTrySailが彼女たちに送った楽曲だ。爽やかなサウンドの中で晴々とした表情を見せていく5人の姿が印象的な一方で、TrySailの3人が後輩に送ったメッセージを5人の厚みのあるユニゾンで歌われるというのが実に印象的である。始まったばかりのDayRe:の道のり(それはTrySailの3人もかつて経験したものだ)を期待と不安が混ざった感情で歌っていく、しかしこの5人でいるからこそ成し遂げられるものがある―そんな希望に満ちた歌は感動的だし、特に終盤での、ステージ前方に5人が横並びになり、互いの顔を見合わせながら“隣の君が まだ走るって言ったから やっぱ……僕も挫けられないや”というフレーズを歌って、5人が一斉に右足を前に踏み出す。冒頭の映像にもあった一歩踏み出すという行為を5人同時に行うという、これもまた1つの大きなメッセージが含まれているように思える。まさにDayRe:が新たな一歩=Page:366を刻んだ瞬間であったのだ。
感動的なクライマックスと共に本編を終えたあと、アンコールの大歓声に誘われて登場した5人は、まず「Overself」を歌う。そのバックには大きなスクリーンにこれまでの彼女たちが過ごしたシーンが、まさに1ページずつ刻まれていく。ここもまた彼女たちの濃密なこれまでを綴るような、エモーショナルな瞬間でもあった。
そしてMCでは1人ずつこの日の感想を述べていく。宮沢が「1年前にお披露目したDayRe:という私たちが、今日ワンマンライブという形で皆さんと一緒の時間を過ごせたことはすごく幸せだなと思います」と言えば、相川は「今までの私たちの道のりをきゅっと濃縮した公演だったなと思います。先輩みたいに10年20年ぐらいまでDayRe:についていこうと思ってくれたら嬉しいです」と語った。続いて夏目が「これからもまだまだDayRe:走り続けるので、まだ生まれたばっかりなのでね、まだ1歳でバブちゃんだからね、まだまだもっと大きくなるDayRe:を見届けてくれたらなと思います」と、橘が「この1年が私の中ですごく大切な366ページになりましたし、皆さんと、そしてここにいない皆さんと出会って駆け抜けていけるのかなと思うとすごく期待が膨らんでおります」と語り、最後には日向が「ここまで『やらねばならぬ』という緊張はあったんですけど、5人揃うとわちゃわちゃしていて、ステージに立つと皆さんの笑顔があってね、安心感と共に終えることができました。これからも、2年目もよろしくお願いします!」と全員が晴々とした表情で観客への感謝を伝えた。
そして最後には、DayRe:の始まりの曲である「DeaRy Days」を披露。軽やかなサウンドの中で、5人のイメージカラーが灯される客席に向けて手を振るなど、実にリラックスしたパフォーマンスが見られた。こうしてDayRe:の記念すべき1周年記念の、そして新たな一歩を刻んだステージは幕を閉じたのだった。
伝統のミュージックレイン、その3期生としてキャリアをスタートさせた5人は、DayRe:という名前をもって歩みを始めた。そして何かを見出しながら活動してきた1年間を経て、彼女たちは誰もがその未来に期待したくなる大きな存在へと進化を果たした……そう感じさせる素晴らしいステージだった。まだ1歳といいながら高品質なパフォーマンスをこなすその存在感は彼女たちのみならず、シーン全体に大きな影響をもたらすと感じさせた。そしてそれは近い将来という曖昧なものではなく、すぐそこに迫っているのかもしれない。すでに8、9月とワンマンが発表されるなど、366ページ以降の彼女たちの青写真として描かれつつある。踏み出した一歩、その先には輝かしい日常が待っているはずだ。
LAWSON presents DayRe: 1st Anniversary Live – Page:366 –
2026年5月5日(火・祝)昼公演@東京・板橋区立文化会館 大ホール
〈セットリスト〉
M01. Overture
M02. 刹那的ロマンティック
M03. プロトノイズ
M04. 鏡面上、今、レーゾンデートル
M05. プラチナ
M06. Not a dream
M07. 名もなき青のハルモニア
M08. SPARKLE DAYS
M09. #超絶かわいい(日向もか Cover)
M10. 夜もすがら君想ふ(夏目ここな Cover)
M11. 気づいたら片想い(宮沢小春 Cover)
M12. SUPER∞STREAM(橘 美來 Cover)
M13. IGNITE(相川奏多 Cover)
M14. ヒトリ狼
M15. クラキュラJump
M16. Happy Bubble Party
M17. Here We Run
EN01. Overself
EN02. DeaRy Days
●ライブ情報
AOM presents「animate Theater LIVE 2026 ~spring~」
【開催日時】
[DAY2]2026年5月31日(日) 16:00時開場/17:00時開演
【会場】
アニメイトシアター
【出演アーティスト】
Day2:asmi、シユイ、DayRe:
【チケット料金】
6,500円(税込) ※ALLスタンディング
LAWSON presents DayRe: Seasons Live 1(仮)
【開催日時】
2026年8月15日(土)
[昼公演]14:00開場/15:00開演
[夜公演]17:30開場 /18:30開演
【会場】
東京・BLAZE GOTANDA
【チケット料金】
6,500円(税込)※ALLスタンディング
LAWSON presents DayRe: Seasons Live 2(仮)
【開催日時】
2026年9月19日(土)
[昼公演]13:00開場 / 14:00開演
[夜公演]16:30開場 / 17:30開演
【会場】
東京・科学技術館 サイエンスホール
【チケット料金】
6,500円(税込)
関連リンク
DayRe:
公式サイト
https://dayre-official.jp/
公式X
https://x.com/dayre_official
YouTubeチャンネル
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