かつて「佐藤輝明2世」と呼ばれた男が、5年越しの夢実現に向け、アピールを続けている。

さわかみ関西地域プロ野球リーグ・兵庫ブレイバーズの米山航平外野手(22)が、さわかみ関西地域プロ野球リーグ選抜の一員として、4月21日のオリックス2軍戦(舞洲)に出場。

2球団のNPBスカウトが訪れる中、第2打席でオリックス・齋藤響介投手の143キロのストレートをとらえ中前安打とし、2打数1安打。翌22日の堺シュライクスVS兵庫ブレイバーズでは、弾丸ライナーでライトスタンドへ飛び込む今季第1号の本塁打も放った。(取材・文 MBSアナウンサー金山泉)

市尼出身 パワフルスイングで「佐藤輝明2世」

身長189㎝、体重100kg。5年ぶりに取材した米山選手は、高校時代より一回り体が大きくなっていた。

市立尼崎高(兵庫)時代、高校通算25本塁打の走攻守揃った長距離砲としてNPBから注目され、その体格とパワフルなスイングが似ていることから「佐藤輝明2世」とも呼ばれた。プロ志望届を提出したがドラフトでは指名漏れ。4年後のNPB入りを目指して、天理大学へ進学した。

しかし。

野球部引退「場所を変えてやってみよう」

大学1年の5月に、中学時代から痛めていた左膝の手術を決断。その影響で出場機会に恵まれず、大学3年秋に野球部を引退し、「場所を変えてやってみよう」と、大学4年時から兵庫ブレイバーズに所属した。

体育教師の免許を取得するため、去年は大学の授業に出席しながら、出られる試合に出場する形だった。そして大学を卒業した今年は、野球に全力で打ち込める環境が整った。「高校時代は痛み止めの薬を飲みながらプレーしていました」という左膝の状態も今は全く問題ない。

「なかなかNPBとの試合もないので、そこで一本出せたのは良かった。

今は全ての『1』にこだわってプレーしている。守備の1歩目だったり、バッティングの初球、1スイング目。そういう所で結果が出る出ないが変わってくると思う。」と話す米山。ドラフト指名漏れの悔しさを持ち続けて5年。悲願のNPB入りへ向けアピールを続ける。

親戚に元阪急投手も

◆米山航平(よねやま・こうへい)
2003年12月12日生 兵庫県神戸市出身 189㎝100㎏ 右投左打
市立尼崎高~天理大~兵庫ブレイバーズ
中学1年冬まで右打ちだったが、中学2年から左打ちに転向。
市立尼崎高1年夏までは投手もつとめ、最速140キロを計測。
高3年夏の兵庫県大会は5回戦敗退。
祖母の親戚に故・梶本隆夫氏(元阪急投手)を持つ。

◆取材・文 金山泉(かなやまいずみ)
MBSアナウンサー。1982年6月5日生、新潟県上越市出身。 
野球とB’zをこよなく愛する。


投手として首都大学リーグ2部で通算11勝(8敗)をマークした。

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