【大宜味】環境省やんばる自然保護官事務所は16日、けがから回復した国の天然記念物リュウキュウヤマガメの雌の成体を沖縄県大宜味村喜如嘉で野生復帰させた。救護者や治療に当たった獣医師、環境省職員らが見守る中、森の中へ元気よく帰っていった。
(北部報道部・國吉楓乃)

治療に当たった獣医師らと野生復帰したリュウキュウヤマガメを見守る高橋梨乃さん(左)=16日、沖縄県大宜味村喜如嘉

 野生復帰したリュウキュウヤマガメは昨年11月16日、大宜味村喜如嘉の国道58号線の道路脇でひっくり返っているところを運転していた高橋梨乃さん(35)=大宜味=が発見した。甲羅には亀裂が入り、頭部は出血。左目は結膜炎で開かない状態だった。
 高橋さんはすぐに同事務所に持ち込み、動物病院で治療を受けた。甲羅の整復処置や止血剤投与で、約2週間後の12月1日に自力で餌を食べられるようになった。今年3月18日には甲羅が完全に治癒したため野生復帰の判断をした。

リュウキュウヤマガメのゲンキくん

 治療に当たった獣医師の山岸真貴さんは「左目の視力消失が心配だったが回復して良かった。北部の道は野生動物も使うので気を付けて運転してほしい」と呼びかけた。
 発見者の高橋さんは、早く元気になってほしいとの願いを込め「女の子だけどゲンキくんと名前を付けた」という。久しぶりの野生復帰に緊張したのか、ゲンキくんはしばらく周囲を見渡した後、元気に歩みを進めて帰っていった。
 その姿が見えなくなるまで手を振って見送った高橋さんは「山で元気に育って子孫を残してくれたらうれしい」と願った。
 傷ついた希少動物を見つけた際の連絡先は同事務所、電話0980(50)1025。
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