韓国の7人組グループ・BTSが、雑誌『Rolling Stone』の全世界16ヶ国版の表紙をジャックする。日本では、BTSを表紙に起用したスペシャル号となる完全翻訳版『Rolling Stone Japan vol.35』8月号(CEミュージッククリエイティブ)が、6月25日に発売される。


 本企画は、米Rolling Stone誌の国際版である全16ヶ国すべてにおいて表紙およびカバーストーリーを展開するという完全グローバル規模のプロジェクトとして実施される。日本版は、US版の完全翻訳記事に加え、日本オリジナルの東京ドーム公演レポート記事やアルバムレビューなどを掲載したBTSスペシャル号として仕上がっている。

 今回取材を担当したのは、2021年にRolling StoneのBTSカバーストーリーを執筆したシニアライターのBrian Hiatt氏。Hiatt氏は今年2月にソウルでBTSを取材し、約6年ぶりとなる全曲新録アルバム『ARIRANG』に至るまでの歩みについて話を聞き、さらにグループ全体へのインタビューに加え、7人それぞれへの個別インタビューも実施した。

 カバーストーリーのインタビューでは、兵役を終えグループとして再び集結するまでの困難や、新たな音楽を共に生み出していくうえでの繊細なプロセスについて、メンバーが率直に語っている。さらに、グループとして新たなサウンドに挑戦する姿勢にも深く迫り、RMがさらなる挑戦をグループに促したこと、J-HOPEがソロ活動を経てあらためてグループの力を実感したことなど、それぞれの貢献や葛藤が明かされている。本特集は、唯一無二の歩みを続けるBTSの“今”を映し出す、決定版とも言える内容となっている。

 日本版は、US版のグループインタビューと個別インタビューをすべて完全翻訳し一冊に収録。また、7人完全体として約7年ぶりとなる東京ドームでの来日公演のレポートに加え、アルバム完全レビュー記事なども収録したBTSスペシャル号となっている。きょう14日より、Amazonや書店での予約受付を開始し、一般書店では、6月25日より発売される。

■ インタビューより抜粋

――5thアルバム『ARIRANG』のレコーディングに臨むBTSの姿勢について

RM:僕はメンバーに対して、「これ以上挑戦しないのであれば、チームとして活動を続ける理由はないと思います」と言ってきました。僕たちは、今もなお活動を続け、探求し続けている存在であることを世界に示さなければなりません。
時にとても複雑に感じることもあります。それでもなお、もっと限界まで突き詰めていかなければならないと思っておりますし、それでもまだ十分ではないと感じております。

――自身の迷いについて

J-HOPE:これほど多くの愛情や注目をいただくことは、本当に良いことなのだろうか、と考えていました。皆さんが拍手をして応援してくださっているその最中に、むしろすべてを止めてしまった方がいいのではないか、と思ったこともあります。そして、自分が本当にそれを望んでいるのか、自問しておりました。はじめは小さな炎くらいでしたが、それが一気に大きく燃え広がっていきました。そのことで、強いプレッシャーも感じていました…。それでも最後には、その炎を灯し続けることこそが、自分が本当に望んでいることであり、いちばん自分らしい選択なのだと思いました。

――BTSのツアーを拡大したことについて

JIN:最初にツアープランをいただいたとき、訪問地の数が多くなく、期間も3~4ヶ月ほどしかありませんでした。僕は「ようやく戻ってきた今、僕たちは本当にたくさんの方々に“会いに行く”と約束してきたのに、これではその約束を果たせないように感じる」と言いました。

――BTSの音楽的方向性をめぐる内部での議論について

JIN:実は、その点については他のメンバーと完全には意見が一致しておりませんでした。音楽というものは、やはりある種の結果が見えるものですよね。
ですので、僕は“僕たちが最も愛されてきた楽曲こそが、僕たちのアイデンティティだ”と考えておりました。ただ、全員がそう感じていたわけではありませんでしたので、何度も話し合いを重ねた末に、“僕たちのアイデンティティは、かつて僕たちが作っていた音楽の中にある”という意見に納得するようになりました。

――JUNG KOOKの「Seven」の歌詞についてHybeに意見したことについて

RM:僕はレーベルに対して、「どうか変えないでください。なぜいけないのでしょうか。彼はもう十分に大人ですし、“f-word”を歌っても構わないはずです」と伝えました。

――楽曲「2.0」でアンチに向き合うことについて

RM:本当に、自宅でただ祈っているような人たちがいるのです。「どうかBTSが落ちぶれますように。バラバラになって、崩壊してしまいますように」と。ですので、僕たちは『そうですか、皆さん。僕たちは2年、3年と離れておりました…そして3年が過ぎても、僕たちを待ってくれているARMYがいて、世界が僕たちを待ってくれていました。だから、その間の皆さんの小さな楽しみ(BTSの不在)は、もう終わりです』という気持ちです。

――ソロ活動を経た後のグループのダイナミクスについて

V:(ソロ活動を経たことで)再び集まって一緒に仕事をする時には、みんなの意見が以前よりもずっと強くなっているだろうなと思っていました。
でも驚いたことに、メンバー全員がとてもオープンな姿勢で戻ってきたんです。そして、人間としての深みも増していました。

――なぜこのグループが成り立つのかについて:

J-HOPE:こうして再び一緒になった今、僕が自分の表現やパフォーマンスにおいて足りないなと感じる部分を、他のメンバーたちが埋めてくれています。いろいろな意味で、「ああ、だから僕たちは7人だったんだ」と実感しました。

――BTSが将来的にスーパーボウルでパフォーマンスする可能性について

JIMIN:お声がけをいただかない限り、実現はできません。

RM:もしかすると、時間が経ち、人々の考え方が変わっていけば、そうした機会もあるかもしれません。今、世界中の人々が映画『パラサイト』をはじめ、韓国カルチャーの素晴らしい作品に触れていますので、もし機会をいただけるなら、いつの日かぜひやってみたいと思っております。

――Taylor Swift、Bruno Mars、Harry Stylesについて

RM:皆さんは僕たちよりもはるかに偉大なアーティストです。僕たちは本当に小さな存在にすぎません。ただの韓国のボーイバンドです。
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