本作は、政治家の不正を密告する告発文をきっかけに、すべてを失った与党幹事長の娘で秘書の星野茉莉(黒木)が、政治素人のスナックママ・月岡あかり(野呂)を東京都知事にすべく選挙に挑む、新たな“選挙エンターテインメント”。若くして政治の世界で生きてきた女性と、市井に生きる女性がタッグを組み、都知事を目指して奮闘する50日間の物語を描く。
――共演を経て感じたお互いの印象を教えてください。
黒木:当初の印象は、明るくてかわいらしい方だなと思っていたのですが、共演してより、好きになりました。人への気遣いだったり、素直なお芝居が心に響いたり、共演してみてさらにわかることがたくさんありました。本当に素敵な方だなと思いました。
野呂:かわいらしい笑顔の印象があった一方、本作ではセリフ量が多かったり、政治の難しい言葉があったりしたのですが、本読みをした時に、「大丈夫です!」と。その一言で頼もしくてすごいなと思いました。
お芝居を最初にやった時に、こんな私に対しても、目を見て全部受け止めてくれたような気がして、本当に信頼できるなと思いました。何かお返しできたらいいなっていう風に思いながら、すごく毎日充実していますし、勉強させてもらっています。
――本作の中で、女性同士のバディものの魅力をどう感じていますか?
黒木:政治の話をするときに、子育ての支援など、政策として女性同士だからこそわかることもあるので、そこは魅力の一つかなと思います。
野呂:茉莉さん(黒木)とあかりさん(野呂)の得意な分野と、苦手な分野って全然違うんですけど、心の中や目標といった根底の部分は、すごくつながっているんです。
――政治が舞台の本作ですが、仮にお二人が政治の世界を目指すとなったときに、どんな政策を実現したいですか?
黒木:作品の中にある、「個人の幸福が、世界の幸福になる」という意味の言葉が、私は好きで、きれい事かもしれないですが、やっぱり安心して暮らせる、誰かをさげすんだり、妬んだりしなくていい、幸せになれる国になるといいなと思いますね。
野呂:好きなものは好き、嫌いなものは嫌いという性格で、「こういう風潮だからこうしときましょう」っていうのが得意そうで嫌いなタイプなんですよね。「上の人がこう言っているから」みたいな、そういうのはちょっと嫌だなって思うし、そこに突き刺していくような人にはなりたいですね。
――脚本を手掛けた蛭田直美氏がお二人の役柄を当て書きで書いたと伺っているのですが、ご自身と比べてどのような印象を持ちましたか?
黒木:私の場合は結構突っ走っちゃうときがあります。自分の目的や、好きなことに対して突き進んでしまう部分があって、蛭田さんから見た私もそうなんだろうかと思いながら読んでいますね。
野呂:私は人のことを気にしてしまうところがあるので、それが描かれている中では自分に近いかなと思います。自分も人に相当助けられて、ここまで芸能界をやっていると思います。この年齢だからこそわかることなのですが、その部分を、このように書いていただいて、人を想うという部分は、とても気持ちよくやらせてもらっています。

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