7月2日から5日にかけて、米国ロサンゼルスで開催された北米最大級のアニメコンベンション「Anime Expo 2026」。日本発のエンターテインメント・コンテンツが世界的に存在感を高める中、タカラトミーグループは『BEYBLADE X(ベイブレードエックス)』『リカちゃん』『ガチャ』の3ブランドを出展し、日本発のアソビを発信した。
中でも、今年で3回目の出展となる現代版ベーゴマ『BEYBLADE X』のブースは、連日現地のファンによる凄まじい熱気に包まれていた。

■来場者7,000人超、観客と一体になったアメリカでのベイバトル

 会期中、『BEYBLADE X』のブースには観戦者を含めて7,000人以上が来場した。7月4日(土)に開催された目玉イベント「BEYBLADE X ANIME EXPO CUP 2026」をはじめ、体験会やミニトーナメント、日本から渡米したベイブレード開発チームとの対戦企画「プロデューサーバトル」が行われ、2,500人以上が実際に対戦に参加した。

 「我こそは!」とベイブレード開発チームへの挑戦を希望するファンが後を絶たず、ステージ周辺は常に大盛況。参加者の中心は20代~30代で、アメリカ国内からの来場者が多くを占めたほか、男女のグループや、カップル、親子連れの姿も見られ、幅広い層に親しまれている様子がうかがえた。

 現地でのバトルで特徴的だったのは、勝敗だけでなく「純粋にバトルや大会そのものを楽しむ」というオープンな空気感だ。ステージで戦っている選手を知らなくても、対戦が始まると観客全員が全力で応援し、会場全体がひとつのコミュニティとして一体となっていた。

■日本発の戦術も浸透、「好きなベイ」で戦いを楽しむプレイヤーたち

 競技面に目を向けると、日本とのプレイスタイルの共通点も見られた。使用率が高かったのは「シャークスケイル」「ウィザードロッド」「メテオドラグーン」「ドランストライク」などで、「シャークスケイル1-50LR」や「ウィザードロッド1-60H」といったカスタマイズが人気を集めていた。

 また、3つのベイを使用する「3on3」バトルでは、1~2機は大きなポイントを獲得できるアタックタイプを配置し、3機目にはスピンフィニッシュで1ポイントを狙うスタミナタイプを置くという、日本の大会でもおなじみの手堅い戦術が多く見られた。

 一方で、性能だけでなく「ただそのベイが好きだから」という理由で機体を選び、勝敗に関わらずバトルを心から楽しむスタンスのユーザーが多いのも印象的だった。

■歴20年のベテランから歴1年の新規ファンまで、国や地域を越えて繋がるブレーダーたち

 熱戦が繰り広げられた「ANIME EXPO CUP 2026」で見事優勝を果たしたのは、サンディエゴから参加したKaede Mullerさん(26)だ。


 第1世代の『爆転シュート ベイブレード』から20年以上プレイしているという筋金入りのブレーダーである彼は、優勝の喜びに「最高です。正直信じられない」と語り、次はバンコクで開催される世界大会への出場に意欲を見せた。「ベイブレードの輪が世界中に広がっていて、世界一のコミュニティの一つだと思う。仲間と競技に参加したり、練習するのが楽しいことが長く続けられている理由」と、ベイブレードを通じた絆の深さを語った。

 2位に輝いたJonathan Parksさんは、なんと昨年の「Anime Expo」の体験会でベイブレードに出会ったという歴1年のブレーダー。「ベイブレードでたくさん友達ができたこと。LAにたくさん仲間がいる」と、コミュニケーションの楽しさを魅力に挙げた。

 また、3位のSergio Estradaさんは『メタルファイト ベイブレード』からの復帰勢で、「最後まで何が起きるか分からないところ」が魅力だと熱く語ってくれた。

 さらに、優勝したKaedeさんの影響で今年からベイブレードを始めたというガールフレンドのKathreenさん(30)は、「スピード感があってエネルギッシュ。コマが激しくぶつかり合って、相手を破壊したり弾き飛ばしたりするカオスなところが好き」とその魅力を語った。

 Kaedeさんが優勝した際には「彼がチャンピオンになって、とても誇らしい気持ちです。彼はたこ焼きが大好きなので、(Anime Expo会場に売っている)たこ焼きをいっぱい買ってあげたいです!笑」と喜びを爆発させ、カップルで熱中できるエンターテインメントとしての側面も見せてくれた。


■現地の熱狂に、開発・マーケティングチームも大きな手応え

 アメリカのファンが放つ熱量とファンダムの広がりは、タカラトミーのスタッフ陣にも大きな感動と手応えを与えた。

「アメリカならではのオープンな雰囲気もあり、対戦が始まるとベイブレードを知らなかった人まで一緒になって応援してくれる姿が印象的でした。わたしたちのものづくりがアメリカにまで届いていることに大きな喜びを感じると同時に、これからも世界中の皆さんに驚きや感動を届けられる商品づくりに挑戦していきます」(ベイブレード事業部 企画開発課・草山広輝さん)

「アメリカのファンの皆さんの熱量の高さは、競技性とも非常に相性が良いと感じています。ベイブレードのコミュニティが世界に広がっていることを改めて実感しました」(同事業部 マーケティング課・奥田順基さん)

「日本で発信している取り組みや商品が国や地域を越えて受け入れられ、ファンダムの拡大につながっていることを肌で感じることができ、大きな手応えを得ることができました」(同事業部 マーケティング課・山本眞大さん)

 1999年に誕生し、いまや世界累計出荷数5.6億個(2025年9月時点)を超える『ベイブレード』。言語の違いを越え、日本発のアソビがアメリカの地で確かなコミュニティを築き上げていることを証明した熱い4日間となった。タカラトミーが掲げる「アソビで世界をにぎわせよう」というパーパスの通り、ベイブレードの熱狂は今後も世界へ広がっていきそうだ。
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